⬇︎写真代わりです。(動画内容はカールトンのドラムサウンドのみ)
ボブ・マーリーと共に世界にワンドロップを広めたドラマー
カールトン・“カーリー”・バレットは「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」のドラマーです。
「ワン・ドロップ」というリズムを世界に広めたレゲエ界のレジェンドです。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第29位。
カールトン・バレットのプロフィール
1950年12月17日〜1987年4月17日(満36歳没)
ジャマイカ キングストン出身
ジャンル:レゲエ
カールトン・“カーリー”・バレットはジャマイカのキングストン生まれ。
子供の時は兄のアストン・”ファミリーマン”・バレットのベースに合わせて、空のペンキ缶をドラムセットにして叩いていました。
ナイトクラブに良く出入りしていたバレット兄弟は、ある時飛び入りで「ヒッピーボーイズ」のステージで演奏することになります。
ここで見事な演奏を披露したバレット兄弟は、ヒッピーボーイズに加入が決定。
そしてヒッピーボーイズはジャマイカでも売れっ子のセッションバンドとなっていきます。
精力的に活動していたバレット兄弟は1969年に、プロデューサーのリー・ペリーによってザ・ウェイラーズに抜擢。
メンバーチェンジやボブ・マーリー狙撃事件など幾多の困難に遭いながらも「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」は世界的人気を獲得していきます。
同時にカールトンのドラミングも世界のミュージックシーンに大きな影響を与えていきます。
しかし、1981年にボブ・マーリー死去。
そしてカールトン自身も1987年に元妻の恋人に自宅前で撃たれ、早すぎる死を迎えます。36歳でした。
カールトン・バレットのプレイスタイル
カールトンはウィンストン・グレナンが作ったとされるワン・ドロップなどのドラミングを世界に広げたレゲエドラマーの第一人者です。
ワンドロップとは3拍目にアクセントとしてバスドラムとスネアのリムショットを打つ奏法です。
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの「ワン・ドロップ」などで聞くことが出来ます。
しかし、ワンドロップには元々「一つ一つの音に愛を込めて叩く」という意味があります。
聞いているだけで心地よくなるその音色は、彼らの文化や生き方そのものを表しているかのようです。
ゆったりとしたリズムで一つ一つの音をしっかりと奏でるカールトンのドラミングは世界中に影響を与えました。
カン高くチューニングされた乾いたサウンドで、スローテンポのレゲエドラミングは、その他のジャンルのドラマーに衝撃を与えます。
ポリス、ローリングトーンズ、クラッシュらがレゲエの要素を取り入れたことからも、カールトンのドラミングが音楽史に与えた影響の大きさが分かります。
カールトン・バレットの動画
ライブでの様子です。5:17〜あたりのドラム紹介でアップになります。
リハーサルの様子。心地よいドラミングです。
ワンドロップの音源。レゲエは愛の音楽ということが伝わってきます。
リハーサルの様子。間近で見るとけっこう力強く叩いています。
カールトン・バレットが作曲した「War」のライブ演奏です。
不朽の名曲「No Woman, No Cry」のライブ演奏です。
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