YAMAHA(ヤマハ)の電子ドラム
ローランドと電子ドラム2大メーカーとも称されるヤマハ。ローランドほどの多様さはありませんが、総合楽器メーカーとしてもアコースティックドラムメーカーとしても世界トップクラスの実績は電子ドラムでも抜群の安定感を発揮します。
「DTX-PAD」という独自のシリコンパッドは叩き心地が良く評判が良いです。
質の高さを保ちながらローランドより少し安いところが魅力的です。
2017年1月時点でのラインナップは音源モジュールが4種類、パッド構成違いを含めて10種類がメーカーからの基本ラインナップとなっています。
・DTX760K
・DTX720K
・DTX582KFS
・DTX562KFS
・DTX532KFS
・DTX522KFS
・DTX450KS
・DTX430KS
・DTX400KS
音源モジュール
音源モジュールは以下の4種類です。高機能順に並べています。
・DTX900M
・DTX700
・DTX502
・DTX400
DTX900M
ヤマハ電子ドラムの最高品質音源モジュール。
アコースティックドラムでも世界的メーカーであるヤマハの生ドラムの音など、高品質な音源を収録。エフェクト機能やレコーディング機能も充実しており、DAWソフト「Cubase AI」も付属するなどプロ仕様の音源モジュールです。十分に使いこなすには、やや高度なモデルとなります。
個人的にはどのメーカーのモデルより、生音に近い印象を受けます。
DTX700
DTX900M譲りの高音質、多機能トレーニング機能など充実した内容の音源モジュール。DTX900Mのような高度なサンプラー機能はないが、電子ドラム音源モジュールとして十分な機能。単体ではDTX900Mより10万ほど安いため、かなりお買い得感がある。
DTX502
DTX700の機能と音を減らしてシンプルにした印象。基本的な機能や音質はしっかり備わっているので、シンプルで良いという人にはオススメしたい音源モジュール。
DTX400
音数は少ないが上位機種から受け継いだボイスで、安価モデルといってもバカにはできない。ただし練習用の域は超えないか。
YAMAHA音源モジュール比較表
ヤマハDTXdrumsシリーズ
DTX900M系
DTX900M系は「DTX920K」のワンモデルのみとなります。
DTX920K
DTX920K紹介映像
DTXシリーズの最高峰フラッグシップモデル。プロ仕様の高音質・多機能電子ドラムセットです。
スネアには12インチ・シリコンパッドの「XP120SD」を採用。ヘッド、クローズドリム、オープンリムに対応する3ゾーンパッドです。
タム類は2タム1フロア構成。
タムにはタム専用の10インチ・シリコン「XP100T」が2つ。
フロアにはタム専用の12インチ・シリコン「XP120T」。どちらも3ゾーンパッドです。
ヤマハはスネア用とタム用で叩き心地が微妙に違うよう設計されています。
バスドラムには10インチの「KP100」。踏み心地にこだわった3層構造で、適度な演奏感が得られます。
シンバルは2クラッシュ、1ライド構成。
クラッシュには13インチの「PCY135」。パッド、エッジ、カップの3トリガー。
ライドには15インチの「PCY155」。パッド、エッジ、カップの3トリガー。
どちらもミュート可能です。
ハイハットには上下可動式の「RHH135」。開閉はしませんが、ハイハットスタンドを使用して上下に動く為、アコースティックに近い感覚を得ることができます。
ハイハットスタンド付きです。
別売り品はフットペダル、椅子となっています。
DTX700系
DTX700系は2モデルとなっています。
・DTX760K
・DTX720K
DTX760K
DTX760K紹介動画
DTX760Kは構成は全てDTX920Kと同じとなっています。音源モジュールが違うだけです。
DTX720K
DTX720K紹介動画
DTX760Kとの変更点を挙げていきます。
スネアは8インチ・シリコンの「XP80」。このパッドはスネア/タム兼用モデルですが3ゾーンパッドになっています。
タム構成は2タム1フロア構成ですが、パッドは全て7インチ・シリコンの「XP70」。タム専用ですが3ゾーンではなく、リムショットは使えません。
シンバルは1クラッシュ、1ライドでどちらも「PCY135」となっています。
バスドラム、ハイハットは変わりありません。
DTX502系
DTX502系には4モデルあります。
・DTX582KFS
・DTX562KFS
・DTX532KFS
・DTX522KFS
DTX502シリーズ紹介動画
まず4モデル共通事項を挙げておきます。
4モデルともスネアは3ゾーン・シリコンの「XP80」となっています。
さらにフットペダルと椅子がセットになっているのは嬉しいところです。
DTX582KFS
タム類は2タム1フロアですが3つとも1ゾーン・シリコンの「XP70」です。
バスドラムは10インチの「KP100」。
シンバルは1クラッシュ、1ライドでどちらも「PCY135」。
ハイハットには上下可動式の「RHH135」。ハイハットスタンド付属です。
DTX562KFS
DTX582KFSからの変更点はバスドラムのみです。
バスドラムはゴムパッドの「KP65」です。それほど大きくはないですが、ツーバスにも対応しています。
ゴムですので、音はそれなりにしてしまいます。
DTX532KFS
DTX562KFSからの変更点はタム類です。パッドがゴム製の「TP70」になっています。
こちらもリムショットはできません。
DTX522KFS
DTX532KFSからの変更点はシンバルとハイハットです。
シンバルはライドは「PCY135」のままですが、クラッシュは「PCY100」となっています。
「PCY100」は2トリガーと3トリガーを選択できるシンバルパッドです。
ハイハットは「PCY100」で、ハイハットコントローラーにはフットスイッチ式の「HH65」が採用されています。
ハイハットスタンド式ではないので、感覚は変わってきます。
DTX400系
DTX400系には3つのモデルがあります。
・DTX450KS
・DTX430KS
・DTX400KS
DTX400シリーズ紹介動画
DTX400系はコンパクトで折りたたみも可能なモデルとなっています。
3モデルの共通項目をまず挙げていきます。
タムは2タム1フロアで3枚とも7.5インチゴムパッドです。
シンバルは1クラッシュ1ライドで2枚とも10インチのパッドですが、「DTX450KS」と「DTX430KS」には1枚シンバルを追加したモデル「DTX450KUPGS」「DTX430KUPGS」がそれぞれあります。
3モデルとも椅子が付属します。
DTX450KS
スネアには3ゾーンのゴムパッドの「TP70」を採用。リムショットが可能です。
バスドラムにはゴム製の「KP65」。ツーバス対応です。
フットペダルが付属で付いています。
ハイハットは10インチのシンバルパッドと、ハイハットコントローラー「HH65」が採用されています。
DTX430KS
DTX450KSからの変更点はスネアが1ゾーンのゴムパッドになっているということです。
リムショットができませんので、注意が必要です。
DTX400KS
DTX400KS紹介動画
DTX430KSからの変更点はバスドラムがビーターがない「KU100」になっているところです。
消音性は高いですがフィーリングはけっこう変わってくるので注意が必要です。
またハイハットコントローラーも「KU100」になっています。
DTX400KSは低くセッティングできるのも特徴で、子供にも使えるモデルとなっています。