電子ドラム

消音性の高いおすすめ電子ドラムはこの3つだ!

集合住宅における電子ドラムの騒音

電子ドラムはアコースティックドラムに比べて生音は小さい楽器です。
しかし、いくら音が小さいと言ってもそれなりの打撃音はしてしまいます。
また、床から伝わる振動が思わぬ場所で響く可能性もあります。

故に、集合住宅では使えない可能性もそれなりある楽器です。
家でもドラムを練習したくて、せっかく電子ドラムを買ったのに、結局苦情が来て叩けなくなってしまった。
そんな話をよく耳にします。

ですが、集合住宅では絶対に叩けないかと言えば、必ずしもそうではありません。
集合住宅の建物の防音レベルの問題、叩く時間帯の問題、周辺住民の許容性の問題、防音対策の問題、防振対策の問題、これらの問題をクリアすることが出来れば集合住宅でも電子ドラムを叩くことができます。

これらの問題の中で自分で出来る対策は「時間帯」「防音対策」「防振対策」ではないでしょうか。
時間帯に関しては仕事などの都合で夜しか叩けない人は厳しいかと思います。
では、防音対策と防振対策はどうでしょうか?

防音対策と防振対策にもいくつかやり方はありますが、今回は「防音・防振にすぐれた電子ドラムを選ぼう」というところに視点を置いて見ていきたい思います。

防音・防振に優れた電子ドラムの条件

それでは、防音(消音)性・防振性に優れた電子ドラムとは何かを解説していきます。

パッドの材質

まず、パッド打面の材質が何で出来ているかが重要です。
パッドの材質には3種類あります。
・ゴムパッド
・メッシュパッド
・シリコンパッド(ヤマハのみ)

これらを消音性に優れた順番に並べると、こうなります。
「メッシュ」→「シリコン」→「ゴム」

ゴム打面のパッドはそれなりに打撃音は大きいです。集合住宅では厳しいでしょう。
シリコンだと音はけっこう小さくなります。が、場所は選びそうです。
メッシュはかなり小さな音になります。あまりハードヒットしなければ集合住宅でも大丈夫なレベルになってくるかと思います。
ただ、メッシュはゴム製に比べて高価になりますので、そこが残念です。

シンバル類に関してはゴム製しかありませんので、叩き方に注意が必要です。
とくにハイハットやライドを刻む時は、あまり強く叩かないようにしましょう
(アコースティックドラムでも、余程のハードロック等以外はハイハットやライドはあまり強く叩くものではありません。)

メッシュ

キックの種類

電子ドラムの生音と振動に関して、最も注意しなければいけないのが、キック(バスドラム)です。
キックに関しても基本的に3種類あります。
・ゴム
・メッシュ
・フットスイッチ式

キックでもゴムよりメッシュの方が消音性が高いです。
しかし、振動という面においてはメッシュも変わらず、それなりの振動がしてしまいます。
ですが、フットスイッチ式でしたら、キックペダルで打面を叩く訳ではないので、かなりの消音性と低振動性を誇ります。

スイッチを踏むだけですので、音と振動はほとんど発生しません。
これなら集合住宅でも問題なく使えます。

しかし問題は、演奏の感覚がかなり変わってしまうということです。
本来のキックペダルの感覚とは全然違うので、フットスイッチ式ばかりで練習してしまうと、キックペダルを踏んだ時に違和感を感じるかと思います。
それでも、何もしないよりはマシだと思います。

静粛性を実現する条件

つまり、消音性の高い電子ドラムの条件は

メッシュパッド」+「フットスイッチ式バスドラム

この組み合わせが最高となります。
このような条件の電子ドラムは2017年1月時点では、全メーカーのモデルを見ても一つしか販売されていません。
それは「Roland TD-11KQ-PS」です。
市場価格ではだいたい18万〜からで、それなりの値段のする電子ドラムです。
消音性に関してはNO1のモデルとなっています。

静粛性の高い電子ドラムモデル

それではおすすめの静粛性に優れた電子ドラムを3モデル紹介します。
下記の3つになります。

・Roland TD-11KQ-PS
・Alesis Crimson Mesh Kit
・Roland TD-1KV

TD-11KQ-PS

Roland TD-11KQ-PSは消音性に特化したモデルです。


TD-11KQ-PSの静粛性を比較した動画

スネア、タム類は全てメッシュ製で、バスドラムとハイハットコントローラーはフットスイッチ式です。
これ以上の静粛性をもった電子ドラムは、現在のところ他には存在していません。
静粛性をメインとしたモデルですが、音源モジュールはTD-11で基本機能や音質などはしっかりしてます。
集合住宅には一押しのモデルとなっています。

>Roland TD-11KQ-PS 公式ページ

Crimson Mesh Kit

次にオススメしたい消音性の高い電子ドラムはAlesis「Crimson Mesh Kit」です。
このドラムセットはオールメッシュ(バスドラムも)なんですが、何と10万円で買えてしまうという驚異のコストパフォーマンスを実現したモデルです。

バスドラムはフットスイッチ式ではないですが、そこの防振対策をクリアすることが出来れば最高の選択肢の一つとなるでしょう。 Alesisの電子ドラムは安い割には評価が高いので満足度も高いものとなっています。

さすがにローランドやヤマハほど高品質ではないですが、十分満足できるレベルの電子ドラムです。
何よりオールメッシュでこの価格は通常ありえません。 Rolandのオールメッシュだと30万以上はしてしまいます。


Crimson Mesh Kitのデモ動画

>Alesis Crimson Mesh Kit 公式ページ

TD-1KV

次に静粛性は多少落ちますが、安く手にはいる電子ドラムの紹介です。
「RolandのTD-1KV」は5万円代でてに入る初心者向けの電子ドラムです。

このモデルはスネアがメッシュバスドラムがフットスイッチ式ですので、それなりに高い消音性を誇ります。
タム類はゴムですので、注意が必要ですが、値段や消音性、コンパクトさなどを考えると一番現実的な選択かもしれません。
家で割り切って練習する分にはこれくらいのモデルでもいいかと思います。
安いモデルですが、さすがはローランド。おもちゃといった感じはせず、最低限のクオリティは確保しています。


TD-1KVデモ動画

Roland TD-1KV 公式ページ

その他消音性の高い電子ドラム

その他のモデルになってくるとローランドの上位モデルくらいです。
「TD-30K」より上のモデルはオールメッシュですので、静粛性は高いですが値段が高いです。
しかし、静粛性以外も素晴らしい電子ドラムですので、予算があればぜひ選びたいところです。

>Roland TD-30K-S 公式ページ

ヤマハのモデルは上位モデルはシリコンパッドですので、メッシュほど消音性は期待できません。
もしシリコンでもかまわない場合は「DTX582KFS」より上のモデルを選ぶといいでしょう。

>YAMAHA DTX582KFS 公式ページ

まとめ

家で練習することがメインになってくる電子ドラムには静粛性が求められます。
いかに静粛性の高いモデルを選ぶかも電子ドラム選びの重要なファクターになってきますので、色々なモデルを比べて選んでみてください。

>>電子ドラムの各メーカーモデル完全比較のページはこちら

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