Metronome

ドラム練習方法

あなたのメトロノーム練習、間違っているかもしれません

みなさん、ドラム練習でメトロノームをちゃんと使って練習しているでしょうか。
メトロノーム練習はとても大事な練習です。
しかし、メトロノームは「薬にも毒」にもなる可能性があるのです。
今回はよくある「メトロノーム練習の落とし穴」について解説していきます。

ドラマー以外の人にも確認しておいてほしい内容となっています。

なぜメトロノームが必要なのか

まず、なぜメトロノームを使うのかを確認してみましょう。
音楽を演奏するうえで欠かせないのがパルスを感じることです。
パルスとは一定のリズムのことで、一般には4分音符を感じながら演奏を行うことが多いのではないでしょうか。

実は、この4分音符は「自分で作り出す」必要があるのです
パルスを自分で作らずに外部に頼ってしまう癖がつくと、外部が乱れた時に自分も乱れてしまいます。
ですので、自分で乱れることのない強固な4分音符を作り出しながら、それに演奏を乗せていくようにする。
そうすると安定したリズムでドラムを叩けるようになります。

メトロノームを鳴らすのは、「自分で作っている4分音符が合っているかの答え合わせをする為」です。
メトロノームはあくまで補助です。
人間の感覚というのは不安定なものですので、自分の4分音符が乱れた時に機械的に教えてくれるものなのです。
それがメトロノームの唯一の役割です。

メトロノームを裏で鳴らす危険性

よく、教則本などでメトロノームを裏で鳴らす(裏として聞く)練習というのが推奨されます。
しかし、私はこの練習には危険も潜んでいると思います。

確かにこの練習をすることで、裏の音の位置などを把握できるようになったりしますし、リズム感も向上します。
しかし、私は音の位置の感覚はシングルストロークで会得するべきだと思っています。
>>シングルストロークの重要性はこちらの記事で→『シングルストローク練習の重要性』

また、この「裏で聞く練習」はけっこう難しいのです。
慣れるまではメトロノームに惑わされたりするので、かなり集中して聞かないといけません。
この「集中して聞く」という所に危険が潜んでいると考えます。
つまり、つい「メトロノーム頼り」になってしまって、自分で4分音符を作ることをおろそかにしてしまう可能性があるのです。

第一に大事なのは自分で4分音符のパルスを作ることです
メトロノームを裏で鳴らす練習は、それを忘れてしまう危険性があります
メトロノーム裏鳴らしの練習は難しく、バリエーションも豊富でゲームの様にハマっていく危険性もあります。
私もかなりやりましたが、今思うと4分音符をないがしろにしてたなと感じます。

もちろん、裏で鳴らす練習はとても良い練習方法の1つです。
しかし、それは4分音符が完璧に作り出せるようになってから練習するべきでしょう。
まずは、4分音符を自分で作り出すことが大切です。

この練習を徹底して行うことが、まずは大切です。
どんなフレーズでも4分音符パルスを作りながら叩ける様に練習しましょう。

リズム

まとめ

メトロノーム練習の目的は「自分で正確なパルス(4分音符)を作り出すこと」です。
この目的を見誤るようなメトロノームの使い方はしないよう、気をつけましょう。(※音楽によってはパルスは4分音符とは限りません。)


>>次のドラム講座➡︎『シングルストローク練習の重要性』

>>知らなかったじゃ済まされない!?「目から鱗のドラム講座一覧」はこちら➡︎『ドラム講座一覧』

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