シングルストローク

ドラム練習方法

シングルストローク練習の重要性

シングルストロークが大切な理由

ドラム練習はシングルストロークに始まりシングルストロークに終わると言われる程、シングルストロークの練習は重要です。今回はその理由を解説していきます。

音符を理解することができる

音符を理解する。つまり16分音符のシングルストローク練習をすれば、16分音符の位置が理解できるということです。
16分音符は一拍を4等分した音です。
こう聞くと簡単な気がしますが、初心者のうちは「等分することが難しい」のです。
時間を等分する感覚というのは、意外に難しいのです

しかし、シングルストロークを練習することで、16分音符の正確な位置が自然と分かってきます。
(正確な位置が分かって始めてズラすことも可能になります。)

また、自分の16分音符の音をずっと聞くことで、頭の中で16分音符を鳴らし続けることが出来るようになってきます。
(音が頭から離れなくなるほど反復練習しましょう。)
16分音符を鳴らし続けることが出来れば、初心者が苦手な1.2.3.4の2と3を抜いたリズム1.4のリズムにも対応出来るようになります。

音の粒を揃える重要性に気づける

ドラムセット全体を使ったリズムパターン練習では音のムラに気づきにくいと思います。
しかしシングルストロークでは音にムラがあると直ぐに分かります。

綺麗に聞こえる為には音の粒が揃ってることが重要です
その重要性に気づくことができますし、音量をコントロールする力を鍛えることが出来ます。

左右のバランスを整えることが出来る

右利きの人は左手が圧倒的に弱いです。
この左手の弱さを改善するのにもシングルストロークは効果を発揮します。

また右手をお手本にして左手を動かせるという利点もあります。
人間の脳には見たものをコピーする能力があります。
右手をお手本にして左手を動かしていけば、徐々に左右の差はなくなっていくでしょう。

3連符の感覚を鍛える

リズムには2がベースになったものと、3がベースになったものがあります。
偶数と奇数ですね。現在の日本のポップミュージックでは2がベースとなった音楽が多いですので、多くの人が2がベースとなった音楽だけに慣れてしまっています
それゆえ、3がベースになった音楽の感覚を掴む練習をしっかりしないといけません。
その練習として3連符のシングルストローク(もしくは6連符)が最も適しています

ただひたすらに3連符を繰り返し叩くことで、自然と頭と体に3がベースの音楽が染み込んできます。
この練習を意外にやってない人が多いので、しっかりと取り組んでみてください。
今まで苦労してたシャッフルなどのリズムが、自然と叩けるようになるはずです。

ドラム

練習パターン例

それではシングルストロークの練習パターン例を挙げておきます。

・遅いテンポから速いテンポまで様々なテンポで練習する
・4分音符、8分音符、3連符、16分音符、6連符、32分音符等をそれぞれ練習する
・遅めのテンポで上記の音符を4小節ごとに切り替えて練習する
・左手スタートで練習する
・スピードを遅く→段々速く→段々遅くと変化させて練習する

・スティックの角度を15度、30度、45度、60度、75度、90度でそれぞれ練習する(音量変化)
・音量を小さく→段々大きく→段々小さくと変化させて練習する(スティック角度変化)

スピード変化以外は必ずメトロノームを鳴らして練習してください
またメトロノームに頼りすぎないように注意してください。
自分で4分のパルスを作ることが大前提で、メトロノームは答え合わせのつもりで鳴らしてください。
メトロノームを鳴らさずに、自分でカウントしながら叩くのも効果的です。

また、シングルストローク練習は最低1分間以上叩いてください。
シングルストロークでの1分は意外に長く感じますので、時計で計りながらやりましょう。
私は60分間ひたすら同じテンポで叩き続けたりもしました。

同じことをひたすらやっていると、突如新しい世界が見えることがあります。
野球のイチロー選手は何でも同じことを繰り返すそうです。(カレーを毎日食べたり、一曲だけを一ヶ月続けて聞いたり。)
続けることで「向かう側」が見える事があります。
シングルストロークの向こう側」を体験してみましょう。

またこの練習をジャーマングリップ、アメリカングリップ、フレンチグリップ、レギュラーグリップ、フィンガーストローク、モーラー奏法、プッシュプル奏法、アクセントを付ける等の様々なやり方で練習することが出来ます。
考えただけでも、終わりがない果てしなき道です
慌てず長い目で頑張りましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか。私はシングルストロークの練習が、トータルの練習時間では1番やった練習になります。
シングルストロークはやればやるほど新たな発見がありますし、成果の出やすい練習でもあります。
基礎中の基礎の練習ですが、やればやるほど洗練されてドラム力が上がっていきます。
長期間やるつもりでしっかり取り組んでみましょう。


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