ダウンアップでハイハットを叩く
初心者が知らない叩き方
ドラムで最初に覚えるリズムというのは、シンプルな8ビートであることが多いと思います。
しかし、ここで見落としがちなことがあります。
それはハイハットを右手で叩く時にダウンアップで叩くということです。
これは教則本などにもわざわざ書いてない事が多いので、自己流の人は知らなかったりします。
私も自己流でやってた1年半の間、ずっとダウンでしか叩いてなくて、レッスンに行き出して初めて指摘されて知ったことでした。
もちろんダウンのみで叩いてもいいのですが、ダウンアップもあることを知っておかなければいけません。
なぜダウンアップで叩くのか
ダウンアップで叩く理由は大きく2つあります。
・音量差音色差をつけてグルーヴ感を出す。
・速いスピードに対応できるようになる。
の2つです。
表の音をダウンで叩き、裏の音をアップで叩く事により、表裏で音量と音色の差が出てグルーヴ感を出すことができます。
表の音を強く、裏の音を弱くという感じになります。
またダウンアップというワンモーションで2打叩くので、速いスピードで叩くことも出来ます。(練習はかなり必要ですが…)
ダウンアップのコツ
ダウンアップはドラムのテクニックで最初につまづきやすいテクニックだと思います。
ダウンアップを練習する時は、練習パッドやスネアでやるのではなくて「ハイハット」を叩いてやりましょう。
ダウンで「スティックのショルダー」部分で「ハイハットのエッジ」を叩きます。
アップで「スティックのチップ」部分で「ハイハットの上面」を叩きます。
腕の動かし方は、まず肘から先の部分を使います。
ダウンは手首を基本動かさず、肘から先の腕を振り下ろして叩きます。
アップは手首の部分から持ち上げるようなつもりで上げていきます。
ダウンアップはアップがポイントなので、アップの動きをもう少し解説します。
スティックを持たない状態で、肘から先の腕を机の上にペタッと載せてください。
その状態から手首から先を脱力させて、肘を付けたまま手首を持ち上げてください。
その時、腕の形はどうなっていますか?
手首から先が前に倒れて白鳥のような形になっているでしょうか?
この「手の部分が前に残る形」が大切なのです。
腕を上げた時に手の部分が残る、つまりこの時スティックの先端が下がるのです。
腕全部は上方向に上がりながら、スティックの先端が下方向に下がることでハイハットを叩くことができます。
腕の動く方向と手の先が向く方向が逆のようなイメージです。
ハイハットで十分出来るようになったら、スネアなどの平坦な所でも出来るようになってきます。
最初はゆっくり行い、慣れてきたら徐々に速いテンポでやってみましょう。
まとめ
8ビートではダウンアップを使って、グルーヴ感を出していきましょう。
また、ダウンアップの動きをマスターすることで、アクセント奏法にも役立ちますし、タム移動などもやりやすくなってきます。
ドラムには欠かせないテクニックですので、頑張って習得してみましょう。
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