プログレ系ドラマー

マイク・ポートノイ〜Mike Portnoy〜

ドリームシアターの原動力となったプログレドラマー

マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)はドリームシアターで活躍したプログレッシブ・メタルドラマーです。
類稀なる技術、構成力、アレンジ力でプログレッシブ界を牽引し続けています。

マイク・ポートノイのプロフィール

1967年4月20日生まれ
米国ニューヨーク州ロングビーチ出身
ジャンル:プログレッシブメタル、ハードロック

マイク・ポートノイは独学でドラムを始め、名門バークリー音楽院にてドラムの音楽高等教育を受けます。
マイク・ポートノイのプレイは変拍子や複雑な構成が特徴ですが、これはバークリー音楽院時代に学んだものが基礎になっていると思われます。
そして同じバークリーのジョン・ペトルーシ(ギター)などと一緒に「ドリーム・シアター」を結成。
その後、ドリームシアターは超絶技巧プログレッシブバンドとして世界中で絶大な支持を得ます。
そのリーダー的存在だったマイク・ポートノイのドラムプレイも高く評価され、世界の一流ドラマーの仲間入りを果たします。

しかし、良くも悪くもリーダー気質(自分中心)のマイク・ポートノイは度々メンバーと問題を起こしてしまいます。
そして、ついに2010年に25年在籍したドリームシアターを自ら脱退。世界中のファンが悲しみに包まれます。
さらに、脱退後も「やはりバンドに戻りたい」とか、戻れないとなるとバンドを提訴したりと、なかなかの破天荒ぶりです。しかし、そんな荒っぽい気質も彼独特の演奏を構成している要素の1つでしょう。
2012年からはリッチー・コッツェン(ギター)、ビリー・シーン(ベース)と「ザ・ワイナリー・ドッグス」という超絶グループで活動中。

マイク・ポートノイのプレイスタイル

正確無比な演奏技術を軸に複雑な構成、展開力、変拍子とまさにプログレッシブドラマーの申し子です。
最も影響を受けたドラマーとしてラッシュのニール・パートを上げており、ラッシュの名曲「YYZ」のカバーでは見事なドラムソロを聞くことができる。
ドラムセットは多点セットが基本だが、時期により変化しておりドリーム・シアター脱退後は少しシンプル化しているように感じます。
あまりに複雑な演奏の為、ドリームシアターでは度々楽曲を支配しすぎているという批判もあったが、ザ・ワイナリー・ドッグスでは比較的シンプルな演奏を披露しており、やろうと思えばどんなスタイルでも叩くことができます。

ドラムスローン(椅子)はかなり高めにセッティングする方で、スティックのグリップエンドが隠れるほど長めにスティックを持つのが特徴である。スティックを長めにもって、あれだけ激しく叩くと腕への負担も相当なものと考えられるが、やはり腱鞘炎を患いながらプレイしているそう。
また、歌唱力がありコーラスも担当する。マイクを背中側から頭の上を通してセッティングするスタイルは真似するドラマーも多いですね。
子供用のドラムを演奏する動画(下記で紹介)が話題になったりと、お茶目な一面もあり、人間味も含めて世界中で愛されるドラマーです。

マイク・ポートノイの動画


ドリームシアターでの演奏。パワフルで情熱的に複雑なフレーズを叩きまくる。


フリードラムソロ。多点セットを自由きままに操るセンスの良さが見られる。


ラッシュの「YYZ」のカバー。さすがのドラムソロ。


ザ・ワイナリー・ドッグスの日本公演。シンプルだがカッコイイビートが聞ける。


ラジオ番組での演奏。録音がいいので演奏技術の高さがよく伝わってくる。


おまけ:子供用のドラムを叩く動画。可笑しいけどすごい(笑)


>>最初のプログレ系ドラマーに戻る→『ビル・ブルーフォード 〜プログレッシブロックを体現したドラマー〜』

>>全ドラマー一覧はこちら→『ドラマー一覧』

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