プログレ系ドラマー

ビル・ブルーフォード〜Bill Bruford〜

プログレッシブロックを体現したドラマー

ビル・ブルーフォード(ビル・ブラッフォード)は「イエス」「キングクリムゾン」で活躍したブログレ界の最重要ドラマーの一人です。
卓越した技術と複雑なドラミングでプログレッシブロックの歴史を作りました。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第16位。

ビル・ブルーフォードのプロフィール

1949年5月17日生まれ
英国イングランドケント州セブンオークス出身
ジャンル:プログレッシブロック、ジャズロック、

幼い頃からジャズに興味を持ち、10代のころからバンド活動を開始。そして、伝説のプログレバンド「イエス」に加入。最初はイエスのことをジャズバンドだと思っていたそうだが、一度学業優先の為脱退。本格的な活動は再びイエスに復帰してからになる。

イエスの黄金時代を支えた後、今度は「キング・クリムゾン」に加入。ここでも黄金時代の一つを作りあげ、「プログレッシブバンドにビル・ブルーフォードあり」という存在に。
その後、「ジェネシス」のツアーメンバーや「U.K.」の結成などイギリスプログレッシブロックの歴史をドラマーとして作っていった。
また、ジャズロックの分野でも活躍しており、「ナショナル・ヘルス」、渡辺香津美などと共演している。
しかし、演奏活動は60歳を機に引退。ドラムレクチャーなどをおこなう日々を過ごしている。

ビル・ブルーフォードのプレイスタイル

とてつもなく複雑なフレーズを冷静沈着に叩く姿が印象的。かなり生真面目な性格のようで「仕事をきっちりこなす職人」のような雰囲気があります。このあたりが多くのプログレバンドで重用された要因の一つでしょう。
とても丁寧にドラムを叩きますし、我を失って野生的に叩くこともほとんどありません。
カン高いスネアの音に象徴されるように、サウンドに余計な倍音がなく、無駄を一切排除したようなプレイをします。シャープで研ぎ澄まされた硬質なサウンドはある意味衝撃です。
またエレクトリックドラムも有効的に使用しており、ビル・ブルーフォードのドラミングを象徴するものとなっています。セット構成は複雑で、時期によりかなり違いますが、ハイハットがスネアの奥にセットされてるのも一つの特徴です。

かなり複雑で細かいフレーズを叩きますので、技術もさることながら、かなり頭の良さも必要となります。
インタビュー映像などを見るとかなり知的な雰囲気で、ドラムに対するこだわりや真面目さが伝わってきます。
パワーがあるタイプではないのですが、彼のドラミングを聞いていると音の大きさよりも大きなエネルギーを感じます。
非常に洗練された演奏は、今なお多くの人の心を掴んで離しません。

ビル・ブルーフォードの動画


超絶的なドラムソロ。エレクトリック、アコースティック、ポリリズム、あらゆる要素が詰まっています。


Yesの名曲「Roundabout」。何て複雑でかっこいいドラムだろうか。


巨大エレクトリックセットでのソロ。もはや理解不能です。


ジャズでの演奏。ジャズやらせても渋いです。


アコースティックでのソロ。無駄な音が全然しない、洗練されたタッチ。


日本のテレビ番組でセットの解説をしてくれます。話す姿も格好いい・・・。


>>次のドラマー→『カール・パーマー 〜独特の感性を持った個性派ドラマー〜』

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