ソウル・ファンク・他ドラマー

アル・ジャクソン・ジュニア〜Al Jackson Jr.〜

⬇︎写真代わりです。左上がアル・ジャクソン・ジュニア。

心地よさを極めたグルーブドラマー

アル・ジャクソン・ジュニアは「ブッカー・T &The MG’s」などで活躍したソウル/R&Bドラマーです。
シンプルなドラミングながら、あまりに心地良いそのグルーブは多くのドラマーに影響を与えました。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第9位

アル・ジャクソン・ジュニアのプロフィール

1935年11月27日〜1975年10月1日(満39歳没)
アメリカ テネシー州 メンフィス出身
ジャンル:R&B、ファンク、ソウル、

父のアル・ジャクソン・シニアはジャズ/スウィングダンスバンドのリーダー。
父の影響で幼い頃から音楽を始めたアルは、5歳で父のバンドでステージデビューし、12歳でプロとして活動を始めます。

様々なバンドでセッションドラマーとして腕を磨きますが、サザン・ソウルの最高峰「スタックス・レコード」と契約して、1962年にブッカー・T・ジョーンズ、スティーブ・クロッパー、ドナルド”ダック”ダンと共に「ブッカー・T &The MG’s」を結成します。
「ブッカー・T &The MG’s」は人気グループとなり、その他ルーファス・トーマス、サム&デイブ、オーティス・レディング等のレコーディングに参加します。

「ブッカー・T &The MG’s」は1972年に解散しますが、その後もアルはプロデューサー/作曲家/セッションドラマーとして幅広く活躍します。
また、アルバート・キング、ロッド・スチュワートらのサポートも行い、充実した音楽活動を続けていました。
しかし、1975年、自宅に侵入した強盗によって射殺されます。39歳という若さでした。

アル・ジャクソン・ジュニアのプレイスタイル

「ヒューマン・タイムキーパー」と呼ばれた正確で心地よいグルーブが最大の特徴です。
特に「メンフィス・バック・ビート」と呼ばれるタメのきいたスネアサウンドは簡単に真似できるものではありません。

アル・ジャクソンのドラミングは非常にシンプルですが、シンプルなゆえに難しいと言えます。
譜面などでは表せない微妙なニュアンスをコントロールできる稀代のドラマーです。

アルのドラムを中心としたメンフィス・ソウルサウンドはいつまでも聞いていたくなる心地良さがあります。
そのあまりに暖かいドラムビートに衝撃を受けた人も多いことでしょう。
後世のソウル・R&Bドラマーに与えた影響は計り知れません。

アル・ジャクソン・ジュニアの動画


BOOKER T. & THE MG’Sのグルーブはシンプルですが堪りません。


シンプルに刻んでいますが、この映像は比較的手数が多い様子が見れます。


演者も非常に楽しそうです。ライブではなかなか激しく叩いているので意外です。


オーティス・レディングのバックで。このスネアのタメは最高です。


ウィルソン・ピケットのバックです。レコーディング時は本当にシンプルに叩きます。


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