ソウル・ファンク・他ドラマー

ジョン・”ジャボ”・スタークス〜John "Jabo” Starks〜

ジェームス・ブラウンの全盛期を支えたファンキードラマー

ジョン・”ジャボ”・スタークス(John "Jabo” Starks)はJB’sバンドで数々の名演を残した伝説のドラマーです。
盟友ドラマーのクライド・スラブルフィールドと共に残した彼の功績は計り知れません。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第6位

ジョン・”ジャボ”・スタークスのプロフィール

1938年10月26日生まれ
米国アラバマ州モービル出身
ジャンル:ファンク、ソウル、R&B、ブルース、

1959年、ブルース歌手であるボビー"ブルー”ブランドのバンドに参加。大ヒット曲の録音を担当するなどして、ジョン・”ジャボ”・スタークスは名の知れた存在となっていました。
そこに目をつけたのが、ジェームス・ブラウン。何度もジョン・”ジャボ”・スタークスにオファーを出し、根負けしたジャボはJB’sバンドに加入することになります。

ジョン・”ジャボ”・スタークスはジェームス・ブラウンのバンドで、最も多くのヒット曲を録音したドラマーとなります。「ペイバック」「SexMachine」「スーパーバッド」「トーキン・ラウド・アンド・セイン・ナッシング」などの録音でドラムを叩いています。
同時期に加入したクライド・スラブルフィールドと共に残したこれらのドラミングは、後にヒップホップの世界で何度もサンプリングされ、後世に多大な影響を残しました。

その後も精力的に活動を続けており、BBキングなどとも共演。また、出身地のモービルを愛しており、地元での演奏も盛んに行っていました。
クライド・スラブルフィールドとは一緒に教則ビデオを発売しており、このビデオはファンクドラマー必見の内容となっています。

ジョン・”ジャボ”・スタークスのプレイスタイル

とにかくファンキーでグルーブのあるドラムを叩きます。レギュラーグリップで力の抜けた軽いタッチが特徴です。また、JB’sバンドに初めてジャズやスイングフィールを取り入れ、絶妙なファンクグルーブを作りあげます。そして数々の伝説的なリズムを残しました。

また、ファンクドラムだけに限ったことではありませんが、「オン・ザ・ワン」がグルーブするためには最も大切だとジャボは語っています。
「オン・ザ・ワン」とは、「ワン」に乗るというような意味ですが、グルーブする為には1拍目が大切だということです。これはジェームス・ブラウンがバンドメンバーに言っていたことで、ブーツィー・コリンズも「ワン」の大切さをよく語っています。

この「ワン」は必ずしも1小節の1拍目とは限らないのですが、この「ワン」の所に帰結するようにメンバー全員がリズムを感じ演奏することで、バンド全体がグルーブしていきます。この事はファンクでけでなく、全てのミュージシャンにとっても大切なことでしょう。
言葉ではなかなか分かりづらいですが、後ほど動画で感じとってみてください。

ジョン・”ジャボ”・スタークスの動画


教則ビデオより。とにかくグルーブしまっくってます。


バンドでの演奏。難しいことはしていないのですが、すごいグルーブです。


ブーツィーとジャボが「ワン」について語っています。模範演奏はすごく分かりやすいですね。


スタブルフィールドとの演奏。「ワン」を感じながら聞いてみてください。


JB’sバンドでの演奏。向かって左がジャボです。


>>次のドラマー→『バーナード・パーディ 〜キング・オブ・グルーブドラマー〜』

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