360度ドラムセットを操る超絶ドラマー
ニール・パート(Neil Peart)はプログレッシブ・ロックバンド「Rush(ラッシュ)」のドラマーです。
あまりにも完成されたテクニックで独自の360度ドラムセットを使いこなす一流ロックドラマーです。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第4位。
ニール・パートのプロフィール
1952年9月12日生まれ
カナダ・オンタリオ州ハミルトン出身
ジャンル:ハードロック、プログレッシブ、
日本語表記では「ニール・パート」とされますが、本来の発音から言うと「ニール・ピア-ト」と言った方が近いです。ニール・パートはカナダの伝説的ハードロック・プログレッシブバンド「Rush」一筋でドラムを続ける職人肌ドラマーです。
あらゆるジャンルに精通しているニール・パートですがジャズにも強い影響を受けており、特にバディ・リッチはフェイバリットドラマーの一人のようです。
1991年に行われたバディー・リッチメモリアルコンサートでは、見事なジャズ演奏と独自のスタイルのドラムソロを披露してくれています。「Rush」のライブでもスイングジャズドラムソロを聞くことができます。
また「Rush」のほとんどの曲で作詞を担当したり、みずからアフリカ旅行記を本にするなど文学的才能もあります。
「Rush」での活動は40年に及びますが、慢性的腱炎を患っており第一線からの引退が噂されています。
しかし、彼が世界中のドラマーに与えた影響は大きく、特にドラムに取り組む真面目な姿勢を手本にした人は多いのではないでしょうか。
ニール・パートのプレイスタイル
正確無比なテクニック、メロディックなフレーズ、ジャズからの影響、そしてなんと言っても360度の多点ドラムセットが特徴です。
ニール・パートはドラムに向かう姿勢がとても真面目で叩くことにとても集中しています。
あまり派手な動きや表情は見せないので職人肌的な印象を受けますが、その姿が逆に世界中のドラマーの共感を得ています。
また電子ドラムもセットに組み込んであり、MIDIパーカッションなどで多彩な音色で操ります。
ライブではそのドラムセットを駆使した10分ほどもあるロングソロを披露してくれますが、まさに一人エンターテイメント。
圧巻の演奏と構成力、まるで一つの物語を聴いているかのようなソロを叩きます。
また、自分の後ろ側のセットを叩く時にはセット自体が回転して、自分は常にお客の方を向いて叩きます。
本当にセットの内容が多すぎて、何がどこにあるかを把握するだけでも大変そうですが、本人いわく全てのタムを使っているそうです。セットを組み立てる人も大変そうですね。。
偉大なロックドラマー「ニール・パート」の演奏をぜひ動画でご覧ください。
ニール・パートの動画
テレビ出演時のドラムソロ。3:40〜からはジャズドラムソロも聞ける。
ビッグバンドジャズとの共演。素晴らしいテクニックとセンス!
若いころのRushでの演奏。3:20〜からのソロは圧倒的テクニックとパッション。
こちらは珍しく通常セット(?)での演奏。プレイが見やすいです(笑)。
おまけ:ドラムセット組み立ての様子。何が何だか分かりません・・・。
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