ワイルドさとクールさを兼ね備えた超人ドラマー
オマー・ハキム(Omar Hakim)はフージョン、ポップス、ジャズとあらゆるジャンルで活躍するセッションドラマーです。
世界のトップ音楽シーンに欠かせないドラマーの一人です。
オマー・ハキムのプロフィール
1952年2月12日生まれ
米国ニューヨーク出身
ジャンル:フュージョン、ジャズ、ポップス、ロック、ファンク、
父はカウント・ベイシー楽団やデューク・エリントン楽団で演奏していたスイングジャズトロンボーン奏者。
ゆえに幼いころから音楽に囲まれ、10歳のころには父親のバンドで演奏するなど早くから才能を開花させていました。
1982年、23歳の時にピーター・アースキンの後釜として伝説的フュージョンバンド「ウェザー・リポート」のドラマーをなります。
ピーター・アースキンの後釜ということで、大変な重圧と注目の中での加入となりましたが圧倒的なスキルと感性で一躍トップドラマーの仲間入り。
その後はデヴィッド・ボウイ、スティング、ジョン・スコフィールド、マドンナ、マライヤ・キャリー、セリーヌ・ディオン等々、超売れっ子セッションドラマーとなり活躍しています。
また、世界最初の市販エレクトリックドラムを手に入れるなど、新しいものに貪欲に挑戦する一面も持っています。
オマー・ハキムのプレイスタイル
非常に高いテクニックで正確なリズムを刻みつつ、ときおり見せるワイルドさが非常に魅力的です。
クールさとワイルドさをこれほど高いレベルで両立できるドラマーはそうはいません。
長い手足と全身のバネを活かした演奏を見ると「生まれつきの高い能力」を感じます。
その上にとても訓練された技術が乗っかっている感じなので、最強ドラマーの一人と言えるでしょう。
ほどよく野生的で、かつグルービーで安定した演奏を行えます。これが世界中で人気のセッションドラマーとなる理由でしょう。
ポップス系バンドでの演奏はスネアのバックビートがとても印象的。聞く人が聞けばすぐ「オマー・ハキムだ」と分かるはずです。デビット・ボウイの「レッツ・ダンス」のドラムなんかたまらないですね。
一方、ウェザー・リポートの様なバンドではテクニックをいかんなく発揮しており、プレイの懐の広さが分かります。
また、ハービー・ハンコックとの「カンタロープ・アイランド(下記で動画紹介)」では最高のグルーブとテンションでバンド全体のインスピレーションを引き出すなど、オマー・ハキムに出来ない事はなさそうですね・・・。何でもできる超人ドラマー、それがオマー・ハキムです。
オマー・ハキムの動画
グルーヴィーなドラムソロです。
ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、スタンリー・クラークとの「カンタロープ・アイランド」。格好よすぎます。
スティングの「バーン・フォー・ユー」での演奏。ラストのソロの野性味は最高です。
ウェザー・リポートでの演奏。コーラスも聞けます。ソロは圧巻。
スタジオ録音のドラムの音が聞ける。今までの参加作品の音も少し聞けます。
>>次のドラマー→『スティーブ・スミス 〜巧すぎてクビになったモンスタードラマー〜』
>>全ドラマー一覧はこちら→『ドラマー一覧』