フュージョン系ドラマー

スティーブ・スミス〜Steve Smith〜

巧すぎてクビになったモンスタードラマー

スティーブ・スミス(Steve Smith)は類まれなるテクニックで、あるゆるジャンルに渡って活躍するセッションドラマーです。
桁外れの技術で、巧すぎてバンドをクビになったという噂話があるほどです。

スティーブ・スミスのプロフィール

1954年8月21日生まれ
米国マサチューセッツ州ブロックトン出身
ジャンル:ジャズ、フュージョン、ロック、ポップス、

スティーブ・スミスはバークリー音楽院にてドラムを学んだ後、19歳からプロとして音楽活動を始めます。
ジャズやフュージョン、プログレッシブなどのバンドで経験を積み、1979年からロックバンド「ジャーニー」に参加。
ジャーニーでの活動で非常に人気を得ますが、同時進行でやっていた自身のフュージョンバンド「ヴァイタル・インフォメーション」に専念したいとの理由で脱退します。(実は巧すぎてクビになったとの噂)

その後はセッションドラマーとして幅広く活躍。
マライヤ・キャリーやブライアン・アダムスなどのポップススターのアルバム参加や、ランディ・ブレッカー、ステップス・アヘッドとの来日など世界中で引っ張りだこである。
2016年にはジャーニーのツアーにも参加して往年のファンを喜ばせている。

スティーブ・スミスのプレイスタイル

なんと言っても圧倒的なスキルがスティーブ・スミスの象徴です。
モーラー奏法などを活かしたテクニックで難しいことを平然とやってのける姿は憎らしくもあります。
スキンヘッドで一見強面な印象ですが、柔らかいドラムを叩き、必ずしもパワフルなタイプではありません。
教則ビデオも出していますが、本当にお手本そのものテクニックです。
かなりの基礎トレーニングの元に構築されたスティックコントロールで、あらゆるドラムのテクニックを極めていることが伝わってきます。

また、「歌う」ことも非常にうまいです。
歌というのはいわゆるボーカルではなく、スキャット風にドラムのフレーズを歌うのですがこれがまたハイレベル。
ドラムのフレーズはよく「まず歌うことが出来ないと叩けない」と言われるのですが、あまりに複雑で高速なフレーズだとまず歌うことは不可能です。
しかし、スティーブ・スミスの場合はそれすらも歌ってしまいます。
適当に歌ってるんじゃないかと疑いたくなりますが、歌った後にその通りのドラムを叩くので驚愕です。(下記で動画紹介してます。)
「基本に忠実に」の終着点の答え、それがスティーブ・スミスだと思います。

スティーブ・スミスの動画


スティーブ・スミスといえばソナーのドラムセット。ソロパフォーマンスでの素晴らしい技術はうっとりしてしまいます。


スキャットが堪能できる動画。これを会得するだけでも10年くらい要しそう・・・。


ジャズ演奏。録音マイクが近いので音が大きいのはありますが、割りと荒めのタッチ(情熱的に)で叩いてます。


ヴァイタル・インフォーメーションでの演奏。ファンク調の曲でグルーブ感がたまりません。


マイク・スターン、アンソニー・ジャクソンらとの超一流ジャム。格好良すぎるの一言です。


スティックワークを披露してくれます。巧すぎて参考になるような、ならないような・・・。


>>次のドラマー→『ヴィニー・カリウタ 〜ドラマー界のプロフェッサー〜』

>>全ドラマー一覧はこちら→『ドラマー一覧』

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

スポンサーリンク

-フュージョン系ドラマー
-, , ,