フュージョン系ドラマー

サイモン・フィリップス〜Simon Phillips〜

全方位マルチなカリスマセッションドラマー

サイモン・フィリップス(Simon Phillips)はジェフ・ベックやTOTOなど、数え切れないほどのミュージシャンとの共演を果たしてきたセッションドラマーです。長きに渡り第一線で活躍し続けるレジェンドの一人です。

サイモン・フィリップスのプロフィール

1957年2月6日生まれ
英国イングランド、ロンドン出身
ジャンル:フュージョン、ロック、ジャズ、ポップス、

プロのジャズクラリネット奏者である父の影響で、3歳半からドラムを始める。6歳で父のバンドのレコーディングに参加。12歳からはプロとして、同バンドで活動。演奏活動が主で、空いた時間に学校に通っていたそうです。
16歳で父が他界すると、セッションドラマーとして様々なミュージシャンと共演。18歳の頃にはロンドンの売れっ子スタジオミュージシャンとなり、以後、世界中で活躍しています。

ジェフ・ベックやマイケル・シェンカー、ホワイト・スネイク、カルロス・サンタナ、ミックジャガーなど多くの大物と仕事を行っています。
また、ジェフ・ポーカロの後釜として「TOTO」でも活動。
2011年ごろからは上原ひろみトリオにアンソニー・ジャクソンと共に参加。
エンジニアとしての顔も持ち、幅広いジャンルで多方向に活躍を続けています。

サイモン・フィリップスのプレイスタイル

非常に高いテクニックと正確でタイトなリズム。そしてバンドを引き立てるグルーブが特徴です。
オープンスタイルと呼ばれる、左手でハイハット、右手でスネアを叩くスタイルで両手を器用に使いこなします。ジャズレガートの時は時々右手で叩いたりしますし、左右遜色なく使える両利きタイプです。
ロック、フュージョン、ジャズ等どんなジャンルにも対応できる懐の広さは天下一品で、若いころからプロとして活動しているからこそのフィーリングの良さを持っています。

何でも出来てしまうのですが、個性的でもありますので、聞く人が聞けば「サイモン・フィリップスだ」というのが分かります。フォーム的にはタム回しの時に少し硬い動きを見せたりもするのですが、低めのチューニングも相まって独特のタムサウンドがします。
後ほど動画でも紹介しますが、性格も少しユニークなようで、スティックで至るところ叩くパフォーマンスなんかもします。しかし、どこを叩こうがリズムは乱れず、音楽になっているのが本当に驚きで、まさにマルチな天才ドラマーです。

サイモン・フィリップスの動画


2008年、51歳の時の演奏。完璧なドラミングです。


変わったドラムソロ。この人にはドラムセットすら必要ないのかもしれません。


上原ひろみトリオでの演奏。円熟の演奏です。


オープンスタイルについて解説してくれます。まさに両利き。


スタンダードなジャズ演奏も格好いい。この時は右手でレガートしてます。


リー・リトナー、マイク・スターンとの超絶的なセッション。


>>次のドラマー→『デニス・チェンバース 〜超高速重戦車ドラマー〜』

>>全ドラマー一覧はこちら→『ドラマー一覧』

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

スポンサーリンク

-フュージョン系ドラマー
-, , ,