ドラムの考え方

ヌケのよいドラム音を出すために大事なこと

小さな音でも聞こえてくる綺麗な音

ドラムは基本的にメロディ楽器ではありません。
それ故に音質というものを軽視してしまう人がいます。
リズムばかりに注意を払い、音質をないがしろにしてしまうのです。

しかし、ドラムにおいても音質はとても大切です
世界トップクラスのミュージシャンが集まるニューヨークでは、音の汚いドラマーはすぐにお払い箱だそうです。
音が綺麗なことが最低条件なのです
では綺麗な音を出す為にはどんなことが必要でしょうか?

楽器の品質

まず、楽器のクオリティーは大切です。
もちろんテクニックによって音は変わりますが、最低限のレベルというものをクリアしておく必要があります。

極端な例で言うと、おもちゃのドラムセットと100万円のドラムセットでは、同じリズムでも聞こえ方は全く違うでしょう。
自分が表現したい音を出す為に必要な「最低限以上の物」を用意しましょう
特にチューニングが出来ないシンバル系は重要です。
時々おもちゃのような鳴りの物がありますので、気をつけてください。

チューニング

音楽スタジオによっては、時々ひどいチューニングのドラムに遭遇することがあります。
チューニングが出来ていないと、話になりません。
タイヤに空気の入っていない自転車を運転するようなものです

チューニングは基本的に、その楽器自体が綺麗に鳴り響くポイントを探していきます
その上で自分好みに調整すると良いでしょう。

音

テクニック

最も大事なのがテクニックです。
どのようにドラムを叩くかで、音はまるっきり変わってきます。

基本的にはヌケの良い音を目指すといいでしょう。
ヌケの良い音というのは、芯がしっかりしていて他の音に埋もれない音です
音量が小さくても不思議と聞こえてくるような音です。

ヌケの悪い音だと聞こえてきませんので、全体の音量を大きくしようとしてしまいます。
ドラムの音量が上がると他のパートも音量を上げますので、全体の音量が上がり音が飽和状態になってしまいます
アマチュアロックバンドにありがちですが、一体何を弾いているのか分からなくなります。

ヌケの良い音を出す為には楽器を綺麗に響かせる必要があります。
コツとしてはスティックと打面が触れている時間短くすることです。
スティックとの触れる時間が長いとベタッとした音になってしまいます。
わざとこういう音を出す時もありますが、基本的には触れる時間を短くしてキレのよい音を出す方がよいでしょう。

つまり、いかに自然に素早くリバウンドさせるかです。
スティックが打面に触れる瞬間に、スティックになるべく関与しないようにしてください。
そしてある程度スティックスピードが必要です。
これは打面の張りが弱いフロアタムで練習してみると違いが分かりやすいでしょう。

またシンバル系も音色が大きく変わりますから、練習に適しています。
いろんな叩き方をして、どんな音が出るか実験してみてください。

まとめ

ヌケの良い音を出すためには、「楽器」と「チューニング」と「テクニック」が必要です。
特にテクニックが大事ですが、これはとても難しいテクニックです。
出来るようになるまで何年もかかります。

普段から意識して練習することで段々と改善されていくでしょう。
また、理想の音を知っておくことも大切です。
音源を聞いたりライブに行って、理想の音を探してみてください。


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