ロックドラマー

スチュワート・コープランド〜Stewart Copeland〜

独特の演奏スタイルでロック界を席巻したドラマー

スチュワート・コープランド(Stewart Copeland)「ザ・ポリス」のドラマーとして活躍したドラマーです。
パンクにレゲエを組み込んだ独特のプレイで世界に衝撃を与えました。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第10位

スチュワート・コープランドのプロフィール

1952年7月16日生まれ
米国バージニア州アレクサンドリア出身
ジャンル:ロック、

父がCIAのエージェントであった為、幼少時代は中東で過ごし、学生時代はイングランド、アメリカで過ごすなど世界を転々としている。
ドラムは12歳で始め、プロ活動はイギリスのカーブド・エアというバンドで始めます。
その後、パンクバンドの構想を持っていたスチュワート・コープランドは、ラスト・イグジットというバンドで活動していたスティングをスカウト。さらに、すでに十分なキャリアを積んでいたアンディ・サマーズが加入し「ザ・ポリス」が完成します。(一時期4人編成だったが3人に落ち着いた)

ポリスでは3人の世界観が見事に融合。スティングの作曲能力の開花もあり世界的成功を収めます。
1977年に結成されたポリスですが、成功と共にバンド内の衝突も多くなり1984年に活動停止。
その後はスタンリー・クラーク(ベース)、デボラ・ホーランド(歌手)とのアニマル・ロジック。レス・クライプール(ベース)、トレイ・アナスタシオ(ギター)とのオイスターヘッドなど個性派ミュージシャンとの活動をおこなっています。
また、作曲能力も優れていて、数々の映画やテレビのサウンドトラックを手がけています。
2007年にはポリスが再結成されワールドツアーをおこない日本にもやってきました。

スチュワート・コープランドのプレイスタイル

かなり特徴のあるプレイスタイルですが、まず最初に印象に残るのがエネルギッシュな演奏。
「この曲調でそこまで熱く叩くか」という感じで演奏します。かなりモーションが大きくて速く腕を動かすのですが、驚くべきはこれをレギュラーグリップでおこなうことです。体を痛めそうですが、かなりこだわりがあるのでしょうね。

リズムは硬くて、チューニングはかなり高め。サステインがない為に音がカチッと聞こえます。スネアのバックビートなんか、自分の腕を壊す勢いで相当強烈に叩きます。
また、リズムの前で前で叩く癖(?)があります。ポリスでは走るドラムとスティングの柔らかなヴォーカルが絶妙なバランスが魅力の一つとなっていますね。
技術的にはかなり高く、高速フレーズや複雑なリズムもお手のものです。
また、レゲエの要素を取り入れているのも大きな特徴。
特徴を挙げればキリがないですが、世界を席巻した独特のプレイスタイルは誰にも真似できないものとなっています。

スチュワート・コープランドの動画


ポリスの名曲「メッセージ・イン・ア・ボトル」。この曲調でこんなに激しく叩くのか・・・。


2005年、53歳でのプレイ。ソロでは相変わらずの激しさとテクニックが見られる。


2012年、60歳に時のスタンリー・クラークとの演奏。かっこよすぎです。


NAMMショーでハイハットの試奏映像。間近の映像でテクニックが見られる。


2008年ポリス再結成ツアーでの「ロクサーヌ」。やはりポリスは最高の3ピースバンドですね。


>>次のドラマー→『ジェフ・ポーカロ 〜早逝した天才セッションドラマー〜』

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