Drummer

体の動かし方

ドラムで体を自分の思い通りに動かすことの大切さ

みなさん、ドラムを叩く時にどれくらい体の動きに注意を払っていますか?音ばかりに注意を向けるのではなく体の動きに注意を向けてみてください。なぜなら体が動くことによって音が出ているのですから

自分の体をコントロールする

なぜ体の動きが大事なのか

体をどう動かすとういうのはとても大切です。なぜなら、音を出しているのは私たちの体なのですから。
つまり体の動き=音となるのです。

体の動きをないがしろにしては、いいドラム演奏は行えないでしょう。
また、自分の体のことを良く知ることも大切です。
どのような構造になっているかの正しい知識を持つことです。

もし、「実際の体の構造」と「頭の中にあるイメージの体の構造」が一致していなかったらどうなるでしょう。
その場合、体に間違った無理な動きをさせてしまい、怪我の原因となってしまう可能性があります。
正しい知識で正しく体を動かすことは、怪我防止の観点からも重要なのです。

どう動かすかを細かく意識する

では体の動きを意識するとはどういうことなのか?それは
・どういうタイミングで
・どれくらいのスピードで
・どれくらいの範囲で
動かすかということです。まるでダンサーのようですね。体の動きのミスが音の乱れとなるのです。

例えばシングルストロークを手首のみを使って叩く時、上記のことを考えて手首を動かすのです。
「左右のスティックを交互に叩く」という意識だけではだめなのです。

「手首を〇〇度の角度で毎回同じタイミング、同じスピードで左右交互に動かす」ことを意識するのです。
ここまで細かく意識します。

ただ、実際に練習する時は多くのことを同時には考えられません。
練習時には一つずつ意識して会得していってください。

「まずは角度を意識して、それが無意識で出来るようになったら次はスピードを意識する。」
といったように一つずつクリアしていってください。
意識しないと出来ないものを反復練習によって、一つずつ無意識で出来るゾーンに入れていくイメージです。

この結果、体の動きが高いレベルで安定してくれば、音も安定してきます。
動力(体)が同じ動きを繰り返せば出力(音)は同じ安定した音が出ます。

私は生徒さんにはまずジャーマングリップで叩くように教えるのですが、いつの間にかアメリカングリップで叩いてしまっている生徒さんが多いのです。
そしてそのことを指摘しても本人は気づいてないのです。それくらい体の動きを意識してないということですね。

音やスティックに振り回されない

ドラムはどうしても音がどう鳴っているかを気にし過ぎたり、スティックの動きに振り回されたりします。
シングルストロークをした時に、音を聞いてリズムと合っているかを判断していると間に合いません。
もちろん音は聞きますが、振り回されないことです。
その為には体の動きがリズムに合っているかを意識するのです。まるでダンサーのように体の動きとリズムをシンクロさせるのです

しかし、スティックに振り回されないとはどういうことでしょう。
例えばシングルストロークでスティックを30度の角度で動かしたい時、「スティックの角度を30度になるようにする」という意識ではなく「体をこう動かした時、スティックが30度の角度で動く」となるべきなのです。

また、ダウンストロークで「スティックのリバウンドを止める」という意識ではなく「体をこう動かした時はリバウンドしない」となるべきなのです。

主体的な体の動きが必要ですが、スティックからの動きを無視するわけではありません。
「体から動かすか、スティックから動かすか」というのは「卵が先か鶏が先か」というのと同じです。
どちらからとも言えないが、どちらもお互いの動きを尊重している感じです。

なるべくしてなった。そういう動きになった。」という感覚が非常に大切です。
どこにも無理のない自然な動きが出来たと感じられたら、それは正しい動きと言えるでしょう。

さらに言えば、スティックを体の一部と感じられるようになると良いです。
スティックが体とは切り離された存在と感じていては、スティックに振り回される可能性があります。
スティックも体の一部。腕がこのように動くから、スティックも自然と理想の動きをするというイメージを持つようにしましょう。

エアードラムで練習する

ただ椅子に座って、スティックも何も持たず練習してみてください。
エアーで練習することで音に惑わされません。スティックも持たないことでスティックの動きに惑わされません。
スティックを持つとどうしてもスティックの動きに意識がいくのです。
スティックの動きでなく、体の動きに意識を集中させる練習です。

エアーで練習して体を
・どういうタイミングで
・どれくらいのスピードで
・どれくらいの範囲で
動かすかということを意識してみてください。

難しいでしょうか?これが自分の体を思い通りにコントロールするということなのです。
ダンサーになったつもりで一挙手一投足乱れがないよう動いてみてください。
頭の中のイメージを実現させるつもりでやってみましょう。

ドラム

自分の体をコントロールできると応用力がつく

どんなことでもすぐに出来てしまう人っていますよね。そういう人は体のコントロール力が高い人です。
体をどう動かせばいいかを理解したら、後はその通りに動かすだけです。

多くの人は基本的なコントロール力が低いため、新しい動きが出てきた時に応用ができないのです。
そういう人は新しいリズムパターンが出てくる度に何度も反復練習をしなければいけません。

自分の体を自分の思った通りに動かす力それがドラムを叩く上で大切な基礎となるのです。


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