体の動かし方

ドラム初心者必読!最初に覚えるべき5つの体の動き

皆さん、ドラムって難しいですよね。
なぜなら両手両足をバラバラに動かさないといけませんから。
いえ、待ってください。本当に両手両足をバラバラに動かすんでしょうか?

本当は「手足を連動させて動かす」べきなんじゃないでしょうか?
5つの体の動きを紹介する前にドラムに対する誤解のお話をまずお読みください。
(初心者の方以外にも是非読んでいただきたいです。)

「規則的」にバラバラに動かしている

ドラムで両手両足をバラバラに動かすとはどういうことでしょうか。例えば1小節を
・右手は8分音符
・左手は2拍4拍
・右足は1拍3拍
・左足はナシ

ドラム譜

で叩くとします。確かに手足が違う動きをしています。

しかし、間違っても
・右手は攻撃
・左手は防御
・足はステップ

なんてことはないのです。何が言いたいのかというと、「あくまで動きは規則的」だということです。
いつ来るか分からない相手の攻撃に対応しているわけではありませんから、どう動くかは自分で決められるのです

決まった動きをしているわけですので、相手がいるスポーツや格闘技などと違って、難しくはないはずです。
ただそれが一見すると複雑に難しく見えるのです。

格闘技

細く分解してくとシンプルになる

どんなに複雑に見えることでも、実は単純なことの組み合わせで出来ています。
8ビートであれば8分音符を一つずつ動きを理解すれば簡単なのです。
極限に簡単に感じるまで分解することが大切です。
それでは実際にやってみましょう。

一つずつの動きを確認して体で覚えていく

複雑なことを簡単にするポイントは2つです。

・動きを一つずつ分解する
・その動きを両手両足バラバラで覚えるのではなく、体全体の一つの動きとして覚える。

それぞれ見ていきましょう。

動きを一つずつ分解する

先ほどの例で見てみましょう。
・右手は8分音符
・左手は2拍4拍
・右足は1拍3拍
・左足はナシ

ドラム譜
これは1小節分の動きの話です。初めてドラムを叩く人にとってはこれだけでも難しく感じるでしょう。
それではこの1小節を最小単位の8分音符に合わせて、8分割して考えていきましょう。

1:右手と右足を使う
ドラム譜

2:右手のみ使う
ドラム譜

3:右手と左手を使う
ドラム譜

4:右手のみ使う
ドラム譜

5〜8はこれの繰り返し。2と4は同じですので1〜3の動きを練習すればよさそうですね。

では1の動き:右手と右足を同時に使うをやってみてください。

これは自体は簡単ですよね?この簡単にやれるところまで細分化することが大事なのです。

そして次のポイントです。

その動きを両手両足バラバラで覚えるのではなく体全体の一つの動きとして覚える。

右手で叩く、右足で踏む、という行為をそれぞれバラバラでなく体全体一つの動きとして捉える意識で繰り返してみてください。
右手と右足を同時に動かした時の体全体の感覚を覚えるのです。
これを覚えることによって今後右手と右足を同時に動かすパターンが出てきた時にすぐに対応できるようになるのです。

例えば、右手でお箸を持って左手で茶碗を持つ動作をする時、「右手は箸をかまえて同時に左手で茶碗を持つ」なんて思わないはずです。
両手の動きが一つのセットとして感じ取れているはずです。
これをドラムでも感じられるようになって欲しいのです。
そして、この「動きのセット」を数多く会得していけば、より複雑な動きが出来るようになっていくのです。

なぜ体全体一つの動きで捉えるかというと、脳の混乱を避けるためです。
人間の脳はとても優秀ですが、それでも同時に処理する作業が増えるとパンクしてきます。(パソコンと一緒ですね)

ですので一つの動きとして捉えることで脳の負担が減るのです。
・右手と右足を同時に動かすのを一つの動きと捉えると脳は一つの処理で済む。
・右手を動かす、右足を動かす、と2つの動作と捉えると脳は同時に2つ処理しなくてはいけなくなる。

ドントパニック

動きのパターンは実は少ない

一見複雑に見えるドラムですが、分解してくとそれほど動きのパターンは多くありません。
特に初心者のうちだと5パターンほどで済んでしまいます。

初心者が覚えるべき5パターン

初心者のうち最初はまだ左足は使わなくても大丈夫です。
右手、左手、右足の3つを同時に使うことも少ないですね。
左手と右足同時もなくていいでしょう。となると・・・

・右手のみを叩く。
・左手のみを叩く。
・右足のみを叩く。
・右手と左手を同時に叩く。
・右手と右足を同時に叩く。

以上5パターンのみとなります。簡単ですよね!

初期のリズムパターンはこの5パターンが組み合わさっているだけなので、まずはこの5パターンをしっかり練習してみてください。
同時に叩くパターンは振りかぶるところからシンクロさせる意識を持ってください。

そして実際のリズムパターンをゆっくり練習するのです。体の動きを感じれるほどゆっくりです。
できるようになったら徐々に速くしていく
スピードが速いと脳の処理が追いつかなくなりパニックになりますから、最初はゆっくりです。
これでいくつものリズムパターンを攻略することができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
パターンを細分化していかに簡単に理解できるようにするかが、ドラムでは重要になってきます。
そして、簡単な動きを反復練習でマスターする。
それを組み合わせて徐々に難しいパターンを叩けるようになる。
この手順がとても大切です。

ドラム練習の基本中の基本とも言える話なので、どのレベルになっても必要な考え方です。
もしかしたら、上級者になるほど忘れてしまう考え方かもしれません。
ぜひこの事を頭に入れてドラム練習を頑張ってみてください。
お読みいただきありがとうございます。


>>次のドラム講座➡︎『[初心者向け]8ビートの時の右手をダウンアップで叩いていますか?』

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