ドラムの音と音の間を意識することも大事
みなさん、ドラムを叩く時にスペースを意識しているでしょうか?
実際に鳴らす音だけでなく、音が鳴ってない部分を意識するのです。
つまり休符のところです。
休符の部分も曲の大事な構成要素です。
今回は休符について考えてみましょう。
スペースとは
曲を理解する時に、分析するのはどんな事でしょうか?
「どんなタイミングで音を鳴らして」「どんな強さで」「どんな音色で鳴らすか」も、もちろんそれも大切なことですが、同じように「音と音のスペースを理解すること」も、曲を理解するには大切なことです。
例え話をしてみましょう。
隙間や空間を英語でスペースと言いますが、スペースとは宇宙という意味もあります。
宇宙を理解しようとした時に惑星や恒星の事だけを分析すればいいのでしょうか?
いいえ、その間の空間「スペース」も宇宙にとって重要ですよね。
また、海を考えてみても魚やサンゴだけではなく水の部分が大切です。
一見に何もないような部分、それら全てで全体が構成されているのです。
休符をカウントする
では、ドラムにおいてスペースを意識するとはどうすればいいのでしょうか?
それはしっかりと「休符をカウントする」ということです。
ついつい休符の部分を曖昧にしてしまい、これぐらいだろうと叩いてしまいます。
しかし、休符の部分こそしっかりとカウントしてください。
「ン」といってカウントするのです。
特にシンコペーションなどで、小節の頭の音が休符になった時は要注意です。
シンコペーションですので、前の音を伸ばして感じがちですが、小節の頭の音を「ン」とカウントしてください。
そうすることで、リズムを崩さずに叩くことが出来ます。
他には中抜きの音符などで休符が特に大切になります。
例えば、16音符の1つ目と4つ目を叩く場合。
2つ目と3つ目の所が休符になります。
この音の場合ありがちなのが「タ〜〜タ」と1つ目の音を伸ばして感じてしまうことです。
しかし伸ばしてしまうと音の長さが曖昧になりがちです。
この場合は「タンンタ」と休符をしっかり「ン」でカウントしましょう。
また3連符の中抜きでも同じです。
「タ〜タ」ではなく「タンタ」と感じることで正確に叩けます。
もっとレベルが上がってくると、リズムと音価(音の長さ)は別で考えられるようになりますから、リズム部分は「タンタ」。
表現の部分では「タ〜タ」と感じられるようになりますが、まずはリズムを崩さないことを優先しましょう。
ただ意識するだけでも違う
また、叩いてないスペースの部分を意識して叩くだけでも、演奏に違いが出てきます。
本来は全て感じて演奏すべきですが、慣れないうちは音が鳴ってる部分のみに意識がいきがちです。
ですので、意図的にスペースに意識を向けて演奏する練習をしてみてください。
そのうちに、特に意識をしなくても感じられるようになりますから、曲全体を感じながら演奏できるようになります。
まとめ
曲の隙間、空間、スペースを感じることはとても大切です。
そこにも意味があり、スペースから意味が作られます。
会話でも「間」が大切ですよね。
音と、音が鳴ってないスペースの両方を感じることで、曲を理解できていくのです。
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