カウント出しは難しい?
ドラムのカウント出しはドラマーに取って当たり前の行為です。
しかし、やってみると「意外に難しいな」と思いませんか?
カウントなんてわざわざ練習しなかったけど、やってみると「上手く出来ない」ことが良くあるのです。
それもそのはずです。ドラムのカウント出しはとても難しいのです。
「とても難しく、とても大事な事」です。
ではどうやったら上手くやれるか、今回はドラムカウントを解説していきます。
テンポをキープする
まず当たり前のことですが、カウントで出したテンポをキープし続けてください。
これが出来てない人が意外に多いのです。
カウントしたテンポと、いきなり違うテンポで演奏してしまうのです。
曲が始まってもテンポをキープするためには、普段からまず4分音符のパルスを感じながら演奏出来るようになっていなければいけません。
これが出来てないと、曲が始まった途端にテンポを喪失してしまいます。
カウントを出せるようになるには、前提条件として「4分音符のパルスを感じながら演奏する技術」が必要になるのです。
これは簡単に習得できる技術ではありませんから、努力と時間が必要です。
パルスに関してはこちらをお読みください→『超重要!4分音符を歌いながら演奏しなくちゃ意味がない』
たった1小節でメンバーにグルーヴを伝える
カウントというのはテンポを出すだけではダメです。
その曲をどういうグルーヴで演奏するかを、1小節(or2小節)で表現しなければいけません。
ただ何となく「ワン、ツー、スリー、フォー」と言うだけではダメです。
その曲がイーブンビートなのか、シャッフルビートなのかどんな空気を持っているか等をメンバーに伝えなくてはいけません。
ですので、カウントを出す前に頭の中で曲を鳴らして、「自分の中でイメージを作り上げてから」カウント出しをしてください。
いきなりテンポだけを出してはいけません。
では、グルーブを伝えるカウントの出し方を見ていきましょう。
カウントの出し方
カウントの出し方にも色々あります。まずは一般的な1小節の「ワン、ツー、スリー、フォー」。
速いテンポの時はダブルカウントと言って2小節使って出したりします。
最初の1小節目は2分音符にして「ワーン、ツーウ、ワン、ツー、スリー、フォー」と言います。
速いテンポで1小節だけだと、周りのメンバーが準備が間に合わない可能性があります。
2小節使って、余裕を持ってメンバーにテンポを伝えましょう。
シャッフルやジャズの時は裏のリズムを入れたりします。「ワッア、ツッウ、スィッイ、フォッオ」。
3連符の中抜きですね。
3連符のスローロックなどでは「ワアア、ツウウ、スィイイ、フォオオ」も使います。
3連符全て使います。
これらは曲によって変わりますので、よりメンバーに伝わるよう自分で考えて選択してください。
また、複雑なビートになる時はスティックを鳴らすだけでなく、声も出して分かりやすくしてください。
複雑になるとスティックの音だけではメンバーには分かりにくくなります。
恥ずかしがらずに堂々としっかり発声しましょう。
まとめ
ドラムカウント出しはとても難しいですし、とても大事なことです。
ですのでしっかりと練習してカウントをちゃんと出せるようにしておいてください。
カウントを甘く見ては痛い目に会います。
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