ジャズ

ドラムの考え方

ジャズドラムのリズムの取り方

スウィングとは

聞いて感じる

みなさん、ジャズドラムに挑戦してみたことはあるでしょうか?
難しくて良く分からないとか、取っつきにくいなんて思ってないでしょうか?

確かにジャズは難しいです。
その理由の一つに私たち日本人にはスウィング感があまり馴染みがないという事があります。
日常生活でジャズを聞く機会というのはBGMぐらいでしょうか。
しかし、漠然とジャズを聞いてもスウィング感を理解することはできません。

ジャズを理解するにはまず、古いスイングジャズから聞いてみるといいでしょう。
(今日のジャズはあまりに定義が広くなっていますので、まずは「ルーツ」から理解するのがお勧めです。)

ジャズとは元々踊る為の音楽でした。
つまりスイングジャズを聞くと、踊りたくなるのです
体が勝手に動き出すところにスウィング感はあります
言葉でいうと「推進力」です。
何だか自分の体を前に前に押し出してくれるようなプッシュ感がスウィング感の正体です。

まず「スイングジャズ」を聞いて、推進力を感じながら踊りたくなる感覚を全身で感じてください。

<スイングジャズのアーティスト例>
・ベニー・グッドマン
・ルイ・アームストロング
・デューク・エリントン
・カウント・ベイシー
・グレン・ミラー

スウィング感を出すには

スウィング感を感じれるようになったら、演奏で自分でスウィング感を作れるようにしなければいけません。

まず大事なのはプッシュ感です。
ジャズは上に飛び跳ねる感じではなく、前に向かう推進力が特徴です。
「音を前に前に押し込む」感じです。

音に推進力を与えるにはオフビート(裏の音)を後ろめで鳴らすことです。
オフビートを後ろに下げることで、オンビートにプッシュ感が生まれます。
オンビートがオフビートに押されてる感じです

このオフビートの感覚は人によって違いますので、一概にどれだけ押すかは言えません。
これがジャズの難しいところでもあり、面白いところでもあります。

ジャズにおけるオンビートとオフビート

それではオンビートオフビートを改めて解説します。
オンビートオフビートは音楽によって違いますが、例えば一般的なポップスでいえば4分音符がオンビート。
それ以外の8分音符や16分音符などの裏の音をオフビートと呼びます。

ジャズの場合も4分音符がオンビートです。
しかし、ジャズで難しいのは「4分音符の中でもオンビートオフビートが分かれる」ところです。
2拍目4拍目がオンビート、1拍目3拍目がオフビートとなります。
2と4のほうが強拍となり、1と3に若干押される感じになります。
2と4をわずかながら遅れて鳴らしてもいいでしょう。
つまり4分音符の長さが2種類あることになります。

不均一な長さの4分音符がさらにプッシュ感(スイング感)を生み出します

さらに4分音符の裏の音がオフビートになります。
スイングジャズでは3連符の3つ目の音がオフビートになります。
この3つ目の音も次の音に対して近づけて、次の音を押すようにします
8分音符の長さが表と裏でかなり違いますね。

さらに4分音符の長さも違いましたから、結局8分音符には4種類の長さが存在することになります。
この4種類の長さの8分音符がジャズを難解にしてる要因の一つです。

しかし、たった4種類ということも言えますから、これさえ理解できればジャズというものが分かりやすくなってきます。

またこの8分音符の長さはテンポによって変化していきます。
遅いテンポほど差が大きくなり、速いテンポほどフラットになっていきます
これは感覚でしか捉えられませんので、自分で演奏して聞いてスウィング感を感じるかどうかで判断してみてください。

ジャズ

 

裏から始まる

それともう一つ。ジャズは裏の音からフレーズがスタートすることが多いです。
・4分音符の2と4。
・8分音符の裏。
ここからフレーズがスタートする、もしくは強調するといった特徴があります。
ここもポップスなどとは大きく違う点ですので、注意してください。

まとめ

ジャズはまずスウィング感を感覚として理解する必要があります。
そして、そのスウィング感を出す為にはどうするかの理屈を理解してやってみる。
自分の演奏にスウィング感があるかを感じながら試してみる必要があります。
最初は難しいですが、分かれば分かるほど楽しくなってくるのがジャズです。ぜひ挑戦してみてくださいね。


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