ビッグバンドジャズドラマーの巨星
ルイ・ベルソン(Louie Bellson)は1942年から66年間に渡って第一線で活躍した伝説のジャズドラマーです。正確無比な技術で熱い演奏を聴かせるビッグバンドドラマーとして、バディー・リッチと双璧を成しました。
ルイ・ベルソンのプロフィール
1924年7月6日〜2009年2月14日(満84歳)
米国イリノイ州ロックフォールズ出身
ジャンル:ジャズ
ルイ・ベルソンはわずか3歳でドラムを始めます。そして15歳の時になんと世界で初めてツーバス(バスドラムを2台)のドラムセットを考え出します。今でこそロックで定番のツーバスですが、最初はジャズドラマーである彼が考え出したものでした。ツーバススタイルはルイ・ベルソンの特徴の一つとなります。さらに17歳の時にジーンクルーパコンテストで40,000人以上の中から優勝します。そして19歳の時にベニーグッドマン楽団に参加。そこで見事な演奏を披露して人気を得ることになります。
その後、デューク・エリントン楽団、カウント・ベイシー楽団、アレンジャー、ビッグバンドリーダー、ドラムコーチ、テレビショーなど様々な範囲で長きにわたり活躍します。2009年に亡くなりますが晩年まで現役として活躍します。70歳近くになっての映像を見ても信じられないようなドラムを叩いています。まさに音楽に生きた伝説のドラマーと言えるでしょう。
ルイ・ベルソンのプレイスタイル
ルイ・ベルソンは正確無比な技術とドライブ感、そして非常にメロディックなドラムを叩きます。そしてかなり熱い演奏をします。手数も多いですし、シングルストローク、ダブルストロークの技術は神の領域です。バディー・リッチによく似ていて、2大ビッグバンドジャズドラマーと言われています。しかし一つ大きな特徴はやはりツーバスですね。ジャズではツーバスはあまり使わないのですが、ソロの時はガッツリ踏んで聴衆をもり上げます。また、片手に2本ずつスティックを持って計4本で叩いたりとエンターテイメント性が高いのも特徴です。
またソロはかなり長いタイプですね。でも聞いていて全然飽きないんです。すごいテクニックの中にもドラムがしっかり歌っているので、とてもカッコ良く聞こえます。それに遊び心もありますので聴衆を飽きさせません。ブラシも得意でソロの途中でよくブラシに持ち替えてますが、とても楽しそうに叩いています。とにかくドラムが好きなんだろうな〜というのが伝わってきます。完璧なビッグバンドジャズドラムを知りたかったら、ぜひルイ・ベルソンの演奏を聞いてみてください。
ルイ・ベルソンの動画
68歳ごろの演奏。老化という概念を超越しています。。。 ドラムソロ。スティック4本持ちなど多様なプレイが見られます。 オスカー・ピーターソンとの高速ジャズ演奏。難なく余裕で叩いてます。 31歳ごろのデューク・エリントン楽団での演奏。若々しいがツーバスを使ったテクニックは抜群。 ドラムクリニック動画。信じられないスティックコントロール技術。。。>>次のドラマー→『ロイ・ヘインズ 〜多くの人に愛されるジャズの巨匠〜』
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