耳

ドラム練習方法

ドラムの耳コピは叩けるようになってから

ドラムの耳コピとは

今回はドラムにおいて耳コピの重要性や意義、やり方を解説していきます。
言語」を例えに解説しますので、分かりやすくなるはずです。

叩けないと聞きとれない

まず耳コピのやり方ですが、基本的に自分の中に無いものは聞き取れないと思ってください。
自分でやり方を知ってたり、叩けたりするフレーズであれば耳コピ出来ると思います。
しかしそうでなければ、聞いても何を叩いているのかさっぱりなはずです。

「言語」を例にしてみましょう。
例えばあなたが英語を話せないのに、英語を聞き取るというのは難しいでしょう。
しかし、知ってる単語が出てきたりすれば、そこだけ聞き取れたりします

つまり自分の中にさっぱり無いものは耳コピしても、分かり辛いということです。
しかし、それでも何回も何回も聞いていれば少し分かってくるようになります。
ただこの方法はかなり時間がかかる為、通常はオススメできません。

感覚的なものは何回も聞いてコピーする

フレーズを覚えるなら、教則本などで調べて覚える方が早いはずです。
英語で言えば単語帳を使うようなものです。

しかし、ダイナミクスやグルーヴ感などの生の感覚的なものは耳コピで何回も何回も聞いて会得するのがよいでしょう。出来れば生の演奏を聞くと、得られるものは大きいです。
英語でも外国人と実際に話すのが良いのと一緒ですね。

耳コピをやる1番大切な理由は、感覚的な所をコピーすることなのかもしれません

完コピする必要は必ずしもない

ドラムの耳コピをする場合、出だしから終わりまで完コピする必要は必ずしもありません。
それよりも核となる中心の流れを見極める力が大事です。
演奏者が音楽を通して何が言いたいのか、その核を掴むのです。

言語で例えますと、誰かと話していて言葉のところどころが聞き取れなかったとします。
しかし、相手の言いたいことは分かる。
大筋は掴めるという状況はよくあると思います。

これと同じで、ドラムでも完コピするよりも大筋を掴むということが大切です。
「ここのフィルインは自分で自由に考えていいが、こっちのフィルインは忠実に再現するべきだな」といった判断ができることが重要なのです。

耳コピのコツ

私は長い間、耳コピが大の苦手でした。
全く上手く出来ず、自分よりキャリアの若い人たちが難なくやってるのを見てコンプレックスを抱いていました。

しかし、ある事を徹底的にトレーニングした結果、自分でも驚くほど耳コピが出来るようになりました。そのある事とは、
何分音符を叩いているだろうか?そして聞き取る音符を限定してみる。
ということでした。

4部音符なのか8分音符なのか16分音符なのか。
それが冷静に分かれば、それほど難しくなかったのです。
この時点ではスネアなのかタムなのかという事はまだ気にしません。

音符の種類は沢山ありますよね。
全音符、2分音符、4分音符、8分音符、付点8分音符、3連符、16分音符、6連符、32分音符などなど無数にあります。

耳コピ出来なかった時代の私は、この無数の中からどれを叩いているのかを考えていました
しかしある日、ある事に気づいたのです。

実際に一つの曲の中で使われている音符はそれほど多くはない

この発見により聞き取ろうとする音符を限定できて、耳コピが出来るようになったのです。
核になっている音符(例えば8分音符)だけに絞って聞き取ることで、分かるようになってきます。
「これは8分音符。これは8分音符以外だ。」といった感じで最初はいいのです。

ジャズのような複雑な音楽でさえ、実はそれほど使用音符は多くありません。
ほとんどが8分音符で、そこに4分音符や3連符などが入ってくるようなイメージです。

頭の中をシンプルにすることによって、人間は集中力を高めることができます
「まずは8分音符だけを追ってみよう」と一つの音符に絞ることが耳コピする時のコツになります。

音符

まとめ

耳コピは初心者の頃は特に難しいと思います。
フレーズもまだ知らないし、音符の理解も低いからです。
しかし、それで苦手意識を持たずに耳コピに挑戦する気持ちを持ち続けてください。
いつか必ず出来るようになってきます。
最初出来ないのは当たり前ですので、焦らずやっていきましょう。


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