日本人ドラマー

樋口 宗孝〜Higuchi Munetaka〜

日本を代表するカリスマハードロックドラマー

樋口 宗孝はLOUDNESSSLYで活躍したハードロック/ヘヴィーメタルドラマーです。
49歳の若さで亡くなるまでに、魂のドラミングで人々を魅了しました。

樋口 宗孝のプロフィール

1958年12月24日〜2008年11月30日(満49歳没)
奈良県奈良市出身
ジャンル:ハードロック/ヘヴィーメタル

1977年、「レイジー」のドラムとしてデビュー。レイジーは元々はハードロック志向バンドだったが、デビューの際に、アイドルロックバンドとして売り出されることになる。
1980年、ハードロックバンドとして原点回帰をはかるも81年に解散。
そこで、レイジーのギタリストであった高崎晃と「LOUDNESS(ラウドネス)」を結成。

「LOUDNESS」は世界中のハードロックファンの心を掴み、アルバムがアメリカビルボードチャート74位を記録するなど大成功をおさめる。
しかし、1994年に脱退。元ラウドネスの二井原実(ボーカル)と「SLY」を結成。
「SLY」は日本の有名ハードロッカーが集まったバンドとなったが商業的な成功までは収められなかった。
さらに、レイジーの再結成や他バンドを結成するなど精力的に活動していたが、2000年、LOUDNESSに復帰。往年のファンを喜ばせ、9年に渡り活動するが、2008年、癌治療のため休養。同年11月30日帰らぬ人となった。お別れの会には各界の著名人や多くのファンが集まり、樋口宗孝に分かれを告げた。

樋口 宗孝のプレイスタイル

とんでもなく太く大きな音を重厚なリズムで叩く真のハードロックドラマーと言えます。大きくて重い音を出すことは樋口宗孝の信条であり、どんなに速いテンポの曲でも、そのスタイルを貫き通しました。
ゆえに体力的にはかなり消耗するスタイルと言えるでしょう。
手首からスティックを持ち上げることはせず、必ずスティックの先端から持ち上げているのが分かります。
これは恐らく太い音を出すための工夫と思われます。

また、指をあまり使わずに、手首や肘から先を高速で動かします。この奏法はパワーは出ますが速いテンポではしんどい叩き方です。しかし、それを崩さず叩き続ける姿は見るものを感嘆させ感動させます。
ジョン・ボーナムに憧れていたそうで、バスドラムはシングルにこだわりがあったようです。しかし、フロアタムを効果的に使い、まるでツーバスを踏んでいるような迫力があります。
また、非常に研究熱心で機材や奏法に対するこだわりも強かったようです。そして何と言ってもハードロック魂が乗ったドラムは、唯一無二に存在感。そのロックな人柄も相まって、多くのロックファンに愛されたドラマーです。

樋口 宗孝の動画


ドラムソロ。リズムの安定感、音の綺麗さ、重厚感、どれをとってもすごいです。エンターテイメント性も十分。


ラウドネス再結成時の演奏。世界に認められた重厚なハードロックドラム。


SLYでの演奏。最初に話してる所が見れます。


LAZY再結成での演奏。豪華メンバーです。


ドラムソロ。途中フットペダルの随分手前を踏んでるところが映ります。高速バスドラム用の踏み方だと思います。


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