ロックドラマー

イアン・ペイス〜Ian Paice〜

ディープ・パープルを支える凄腕ドラマー

イアン・ペイス(Ian Paice)は伝説的ロックバンド「ディープ・パープル」のドラマーです。
非常に高いテクニックで曲を盛り上げる偉大なロックドラマーの一人です。

イアン・ペイスのプロフィール

1948年6月29日生まれ
英国イングランド・ノッティンガム出身
ジャンル:ハードロック、ヘヴィメタル

音楽一家に生まれたイアン・ペイスは16歳の時にドラムセットを手に入れます。
そして17歳の時にシンディグスというバンドでデビュー。
20歳の時にディープ・パープルでデビューします。以後8年間絶大な人気を誇り、ハードロックドラマーとしての地位を確立します。

1976年にディープ・パープルは一時解散します。その後イアン・ペイスは「ホワイトスネイク」「ゲイリームーアバンド」に加入しますが、1984年にディープ・パープルは再結成
以後、オリジナルメンバーとしてバンドを支え続けています。

イアン・ペイスのプレイスタイル

イアン・ペイスは左利きで、左右真逆のセットを使用しています。
非常に高い技術を持っており、特にシングルストロークの速さと美しさは秀逸です。
ルーディメンツ解説動画がありますが、叩き方を見ていると「グラッドストーン奏法」を軸に叩いているようです。
また、ダブルストロークも非常に美しく、音声だけで聞くとシングルストロークなのかダブルストロークなのか区別できないほどです。
楽曲ではパワフルな演奏で、重いリズムを高速で叩き続ける様はまさにハードロックドラマー。
また、フットワークも高速で、ほとんどの曲でシングルペダルを使いながらツーバスの様な高速フレーズを演奏してしまいます。映像を見る限り、かなり踵を上げた状態で踏み込んでいるようです。
身長が170cmなので、椅子は高めのセッティングかもしれません。

ディープ・パープルの「Burn(バーン)」では出だしからひたすら高速ドラミング。
曲の持つ疾走感を常にプッシュする演奏は圧巻です。
ドラムソロではロックドラマーでは珍しくロングソロを叩きます。
ソロを見る限りジャズからの影響も感じられ(特にバディー・リッチ?)、高速シングルストロークを活かしたパフォーマンスで聴衆を沸かせてくれます。
現代ハードロックドラムを作りあげた一人として、イアン・ペイスはロック史に残る偉大なドラマーです。

イアン・ペイスの動画


1972年、24歳の時の「The Mule」の演奏。2:30〜からのロングソロは圧巻。ジャズからの影響も感じられる。


1974年ディープ・パープルの「Burn」。ペイスがあまり写ってないのが残念ですが曲の疾走感を支える演奏はさすが。


2000年、52歳の時のソロ。かなりパワフルで凄味のあるパフォーマンス。


2005年、57歳の時のソロ。打って変わって柔らかいグルーブと複雑なリズム。懐の広さを感じます。


ルーディメンツ解説動画。グラッドストーンのお手本のような叩き方。ものすごく参考になります。

おまけ:レッチリのチャドとの共演。楽しげな雰囲気で人柄が伝わってきます。


>>次のドラマー→『スチュワート・コープランド 〜独特の演奏スタイルでロック界を席巻したドラマー〜』

>>全ドラマー一覧はこちら→『ドラマー一覧』

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