ロックドラマー

ジェフ・ポーカロ〜Jeff Porcaro〜

早逝した天才セッションドラマー

ジェフ・ポーカロ(Jeff Porcaro)はセッションドラマーやスーパーグループ「TOTO」で活躍したドラマーです。
わずか38歳という若さで亡くなるまでに、たくさんのアルバムで名演を残しました。

ジェフ・ポーカロのプロフィール

1954年4月1日〜1992年8月5日(満38歳没)
米国コネチカット州ハートフォード出身
ジャンル:ロック、ポップス。R&B、

父が有名なジャズドラマーであったジェフ・ポーカロは、音楽一家の中で兄弟と共に幼いころから楽器を演奏して育ちます。そして、10代からセッションドラマーとしてプロ活動を開始。
スティーリー・ダンとの共演で名を上げ、38歳で亡くなるまでの約20年間で500枚以上のアルバム録音に参加
あまり自分を表に出さずに歌伴に徹する彼のスタイルは絶大な支持を得ました
マイケル・ジャクソンの「Beat It」やブルース・スプリングスティーンの「Human Touch」、小田和正、竹内まりやなどの日本人との共演も多く、ジェフ・ポーカロのドラムを聞いたことのない人はいないと言えるほど様々なアルバムに参加しています。

1978年には売れっ子セッションミュージシャンが集まりスーパーグループ「TOTO」を結成。(メンバーには弟であるマイクとスティーブも参加)
数々の名曲、名演を生み出して世界的な人気ドラマーとなりました。
しかし、1992年に殺虫剤によるアレルギー反応でこの世を去ります。(コカイン中毒という説もある)
38歳という若さで亡くなった天才ドラマーに世界中のファンが悲しみました。

ジェフ・ポーカロのプレイスタイル

卓越した基本技術による正確な演奏。そしてバンド全体を歌わせるグルーブが最大の特徴です。
かなりのテクニックを持っているのですが、派手なことはあまりせず、ドラムソロもほとんど行いません。
いかにドラムを歌わせて、共演者や聴衆を気持ち良くさせるかに徹しているようです。
リズム的には硬めで少し重いのが特徴。バックビートで打つスネアはかなりタメが効いていて、強烈な印象が残ります。影響を受けたドラマーにジョン・ボーナムを挙げていることから、重めのビートを好むようです。

また、知的な喋り口調からも分かるように、かなり研究熱心で色んなドラマーのプレイを勉強しています。
有名なところではTOTOの名曲「ロザンナ」のハーフタイムシャッフル
バーナード・パーディが叩いた「Home at last」とジョン・ボーナムが叩いた「Fool In The Rain」とボー・ディドリーのリズムをミックスして作り上げたもので歴史に残るドラムフレーズとなりました。
ドラムや音楽に対する姿勢は非常に熱心で、ジェフ・ポーカロが残した教則ビデオは、ドラマーの間でも最高の教材の一つと言われています。
ジェフ・ポーカロマニアが未だに数多く存在するほど影響力を持った偉大なドラマー。早すぎる死が残念でなりません。

ジェフ・ポーカロの動画


「ロザンナ」の演奏。目立つわけではないが、このドラムなしにはここまでの名曲にはならなかったはず。


TOTOの「グッバイ・エリノア」。激しいアップテンポの曲でも乱れは一切ない。


珍しいドラムソロ動画。もっと聞かせてほしかった・・・。


リハーサルでの演奏。信じられないようなスネアの音です。


スタジオ内での様子。スネアのタイミングが印象的。


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