ローリング・ストーンズを支えるジェントルドラマー
チャーリー・ワッツ(Charlie Watts)は言わずと知れたローリングストーンズのオリジナルメンバーです。
彼のドラム、そして人柄がなければ今日のストーンズは存在しなかったと言われています。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第12位。
チャーリー・ワッツのプロフィール
1941年6月2日生まれ
英国イングランド、ロンドン出身
ジャンル:ロック、ジャズ
12歳ごろからジャズに興味を持ったチャーリー・ワッツは、14歳の時に両親からドラムセットをプレゼントされます。17歳ごろからはジャズクラブに出入りして、ジャズドラマーとして研鑽を積んでいきます。
社会に出てからは広告会社にグラフィックデザイナーとして就職し、ジャズクラブでのプレイも続けていました。
その後、様々なバンドで演奏する中でミック・ジャガー、キース・リチャーズと知り合い、ジャズ以外のブルースやR&Bも聞くようになっていきます。
そして1963年にローリング・ストーンズに加入。本人は自分をジャズドラマーだと言っていますが、世界的ロックバンドでの演奏が彼を有名にしました。
風貌や人格的にもイギリス紳士といったチャーリー・ワッツは、バンドの中のバランサーのような役割を担っているようです。個性的でアクの強いミックやキースが衝突する度に仲を取り持ったとのこと。
しかし、芯はしっかりしていて、ミック・ジャガーにドラムセットを蹴り飛ばされた時などは胸ぐらを掴んで一喝するなどロックミュージシャンらしい一面も持っています。
また、ロッカーには珍しく愛妻家で初婚を貫いています。
音楽志向はほぼ完全にジャズで、ロック音楽はあまり好きではないという発言をしています。
「ジャズドラマーがたまたま世界的ロックバンドでドラムを叩いている」というスタンスなようです。
ソロプロジェクトではジャズバンドを率いて精力的に活動しています。
2004年に喉頭癌を患い、引退も囁かれたがその後もローリングストーンズでのツアーに参加。
体調面や家族との時間を考え、ツアーには出たくないようだが、なんだかんだストーンズへの愛情は強いものがあるようです。
チャーリー・ワッツのプレイスタイル
シンプルなドラミングでローリングストーンズの音楽を支えます。キース・リチャーズが自由に暴れまわれるのもチャーリー・ワッツの冷静なドラミングがあるからでしょう。
元々ジャズ畑ですので、リズムをキープしながらもルーズさや揺れがあって独特の雰囲気のあるドラムを叩きます。
特にスネアを叩く時にハイハットを叩かないスタイルは有名で、個性的なグルーブが生まれています。(グリップはレギュラーグリップ)
チャーリー・ワッツのドラム無しにはローリングストーンズは成立しないと言われるほど、バンドで重要な役割を担っています。
チャーリー・ワッツの動画
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」での演奏。ハイハットを抜く姿がよく分かります。
速いテンポの曲でも安定したリズム。スネアの音がいいですね。
ジャズを演奏するワッツ。一段と渋いです。
ブラシ演奏をするチャーリー・ワッツ。時折楽しそうに演奏してます。
若い時の演奏。昔の映像は中々ドラマーを映さないんですが、、比較的見れます。
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