ドラムの考え方

ドラムで怪我をしない為に注意したい5つのこと

怪我をしては元も子もない

ドラムは全身を使って演奏する楽器です。ですので、正しく体を使わないと怪我をしてしまう危険性があります。
怪我をしてしまっては、しばらくドラムを叩けないばかりか、怪我の程度によっては2度と叩けなくなる可能性もあります
長い間ドラムを楽しめるよう怪我に気をつけた演奏を心がけましょう

代表的な3つの怪我

ドラム演奏をしていて起きる代表的な3つの怪我を挙げてみます。
・腱鞘炎
・背中・腰の痛み
・太ももの痛み

この3つを防ぐ為に5つのことに注意して演奏しましょう。

1.スティックを強く握りしめたまま叩かない

まずドラムを叩く瞬間、スティックを握りこまないことが大切です。
ドラムを叩く瞬間の衝撃がそのまま手に伝わってしまいます。
ドラムを叩く瞬間は握りを緩めスティックをリバウンドさせるようにしましょう。

2.フレンチグリップで強打しない

親指を上にしたフレンチグリップでは強く叩かないでください。
親指を上にするとスティックコントロールはしやすくなりますが、親指に衝撃がモロに伝わってしまいます

強く打つ場合はジャーマングリップにして衝撃を逃がすようにしてください。
フレンチグリップのままハードにドラムを叩き続けた結果、怪我でドラムが叩けなくなった人はたくさんいます。これは本当に止めてください。

特にスネアを叩く時の左手は要注意です。

3.寝転んで練習しない

これは私がよくやってしまっていました。
スティックコントロールの練習の時に、座るのに疲れて寝ながらパッドで練習してました。

手首やフィンガーを使った練習をしていたのですが、寝転んでやると非常に手に負担がかかります
なぜかと言うと、手首や指を使う時も実は肩や体幹の力も使って叩いているからです
寝転んで叩くと肩などの筋肉を使うことができずに、手先の筋肉に負担がかかります

手首や指の筋肉は小さいので、負担がかかり続けるとあっという間に腱鞘炎になってしまいます。
一旦腱鞘炎になると、なかなか炎症は治まりません。
練習は必ず「座って」か「立って」やりましょう

絆創膏

4.背中を曲げたまま演奏しない

背中を曲げて演奏すると、腰のある一点に負担が集中してしまい背中や腰を痛めてしまいます
背中に負担をかけないコツは骨板の角度を調整して、上半身を上手く骨板の上に乗せることです。

椅子に座った状態で力を抜き、体を左右にフラフラと揺らしてみてください。
こうすることで体がバランスを取ることを覚えます
練習前のウォームアップのつもりでやるといいですよ。

座り方のコツはこちらで詳しく解説しています→『ドラムの腰痛は椅子が原因じゃない!予防の為の2つのポイント』

5.足は体重を乗せずにリラックス

足の練習をしていて、やればやるほど動かなる時はやり方が間違っています。
足に上半身の重みが乗ってしまうと、重り付きで足を動かしてることになります
足には決して負担をかけてはいけません。

足にはとても大きな筋肉が付いていますから、足の筋肉をバランスよくリラックスして使えれば、そうそう疲れることはありません
「軽く軽く」が足を使うことがコツです

また、2つ打ちで足に力が入りすぎている人もいます。
バスドラムの2つ打ちのコツはこちらで解説しています→『バスドラムで足の2つ打ちをやるための2つのコツ』

まとめ

身体に痛みを感じたら、それ以上は練習しないようにしてください。
練習中はアドレナリンが出て興奮状態にありますから、途中で練習を中断することは苦痛ですが勇気を持ってやめてください。(アドレナリンの影響で痛みを感じにくくなってますので、後から強い痛みが襲ってきます。)
でないと、怪我をしてしまっては大きな後悔をすることになります。
人間、痛い目を見ないと分からないなんてことにならないよう気をつけてください。


>>次のドラム講座➡︎『ドラムの腰痛は椅子が原因じゃない!予防の為の2つのポイント』

>>知らなかったじゃ済まされない!?「目から鱗のドラム講座一覧」はこちら➡︎『ドラム講座一覧』

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