ロックドラマー

ミッチ・ミッチェル〜Mitch Mitchell〜

ジミ・ヘンドリックスを支えた熱き偉大なドラマー

ミッチ・ミッチェルはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのメンバーとして活躍したドラマーです。
ジミヘンの強烈なサウンドをさらに昇華させるドラミングは多くの人を熱狂させました。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第8位

ミッチ・ミッチェルのプロフィール

1947年7月9日〜2008年11月12日(満61歳没)
イングランド ミドルセックス州イーリング出身
ジャンル:ロック、サイケデリック・ロック、フュージョン、

本名ジョン・ロナルド・ミッチェル。
十代のころは子役としてテレビにも出演していたが、セッションドラマーとしても活動するようになっていきます。
1965年には「ブルー・フレイムズ」に加入。
マックス・ローチジョー・モレロエルヴィン・ジョーンズらジャズドラマーから影響を受けていたミッチは、ジャズロックスタイルを吸収していきます。

そして1966年、オーディションに合格して「ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス」の一員となります。
個々の類い稀なセンスと強烈なサウンドを発したエクスペリエンスは、世界中に衝撃を与えます。
エクスペリエンスは1969年に解散しますが、ミッチは引き続きジミヘンと共に活動を行います。
新バンドの「ジプシー・サン&レインボーズ」では、伝説のウッドストックに出演。
そして、70年にジミが亡くなるまで共に活躍しました。

エクスペリエンス以外でも、テレビ番組「ロックンロール・サーカス」で企画されたバンド「ダーティ・マック」のドラマーに抜擢。
メンバーはジョン・レノン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズと超一流ばかりで、いかに当時のミッチが注目されていたかが分かります。
また、マイルス・デイヴィスの「ビッチェズ・ブルー」デモセッションにも参加しています。

ジミヘンの死後も音楽活動は続けますが、エクスペリエンス時代ほど注目を集めることは出来ませんでした。
2008年、ツアー先のポートランドのホテルの部屋で61歳で亡くなりました。
自然死の状態で発見されたということです。

ミッチ・ミッチェルのプレイスタイル

ジャズルーツの確かな技術アドリブ力を持っていますが、なんといっても時代を反映したロックスピリットを持った熱い演奏が魅力的です。
ジミ・ヘンドリックスのドラマーが務まるのはミッチ・ミッチェルをおいて他にはいないと言えるほど、見事なドラミングをエクスペリエンスでは披露してくれます。

荒々しく激しいドラムサウンドはジミヘンのギターをさらに煽り、観客を熱狂の渦に巻き込みます。
テクニックとマインドのバランスが絶妙かつスリリングで、人間臭さがあるドラムは聞くものを虜にして、素直に「格好いい」と思ってしまう説得力があります。

稀代のギタリストであるジミ・ヘンドリックスのドラマー版がミッチ・ミッチェルと言えるほど2人の相性は最高のものでした。
高い技術力がありながら、それに溺れることのない魂の演奏は全てのロックミュージシャンが憧れる姿でもあります。

ミッチ・ミッチェルの動画


ロングソロ動画です。熱い演奏です。


ベースのビリー・コックスとのグルーブを聞くことが出来ます。


当時の熱狂が伝わってくる映像です。


ダーティ・マックでの演奏です。いい演奏ですがエクスペリエンスの時ほどのマッチ感はやはりありません。


ライブのロング映像です。全てが格好よすぎます。


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