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トニーウィリアムス

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ドラマー

トニー・ウィリアムス〜Tony Williams〜

投稿日:2016年9月28日 更新日:

究極の天才ドラマー

トニー・ウィリアムス(Anthony Tillmon “Tony” Williams)は1960年代から1990年代まで活躍したアメリカのドラムーです。トニー・ウィリアムスの特徴は圧倒的な技術から生み出される高速ドラミングです。
彼はわずか17歳で、当時すでに名声を得ていたジャズの帝王、マイルス・デイビスのグループに入ります。
そこで他の一流ミュージシャンに負けない演奏を披露したトニー・ウィリアムスは「天才」と言われ、亡くなるまで超高速でパワフルなドラムを聞かせてくれたドラマーです。
「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第19位。

トニー・ウィリアムスのプロフィール

1945年12月12日〜1997年2月23日(満51歳没)
米国イリノイ州シカゴ出身
ジャンル:ジャズ、フュージョン

ドラムは「アランドーソンメソッド」で知られるアランドーソンに師事。先生がアランドーソンならあの技術力もうなずけます。
16歳の時にはサックス奏者のジャッキー・マクリーンのグループに入り、1963年、17歳の時にマイルス・デイビスのグループに抜擢されます。このグループは1965年に「Miles Davis Quintet」となり「黄金のクインテット」と呼ばれます。
そのメンバーはそうそうたるもので、マイルス・デイビス(トランペット)、ウェイン・ショーター(サックス)、ハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)というスーパーグループでした。

ここに17歳であるトニー・ウィリアムスが入るというのはとんでもないことなのです。メジャーリーグオールスターに高校生が入るようなものです
また、その演奏たるや驚愕の一言です。後ほど動画をご紹介しますが、ものすごい演奏です。

トニー・ウィリアムスはその後、フリージャズ、フュージョンと演奏スタイルを変えていきます。特にロックの影響を強くうけてドラミングの音は若いころとかなり変わっています。
特にハービーハンコックとのクインテット「V.S.O.P」でご存知の方も多いのではないでしょうか。

そんなスーパードラマーの名を欲しいままにしていたトニーですが、1997年に心臓発作により51歳の若さでこの世を惜しまれつつ去りました。

プレイスタイル

下の方で動画で紹介していますが、マイルス・デイビス・クインテット時代のトニー・ウィリアムスの演奏は信じがたいほどすごいです。下記で紹介の動画は1967年のものですから、トニー22歳ごろの映像です。
この時周りのメンバーは「マイルス・デイビス41歳」「ウェイン・ショーター34歳」「ロン・カーター30歳」「ハービー・ハンコック27歳」です。

その年上のスーパースター達相手に1曲目の「Agitation」からあおりまくってるのです。
ジャズはアドリブで進行していくので、お互いの演奏を聴きながら会話のように演奏していくのですが、この時のトニーはもっとアグレッシブにこいよ!感がものすごいです。
(特にハービー・ハンコックは笑えてくるぐらい煽られてます。笑)
ドラムは楽器の中で最も雰囲気に影響力のある楽器の一つですから、ドラムがあおり出したら周りのプレイヤーはある程度従うしかありません。ですから自分より実力が上のプレイヤーとやる時に煽るのは勇気が要ります。

もし他のプレイヤーが静かに演奏したいのに、ドラムが煽ろうもんなら嫌な顔されて後でみっちり怒られるのが普通です。しかし、この時のトニーの煽り方は半端じゃないですね。
周りのスーパースターに全く負けてない。むしろ食ってるんじゃないかと感じます。
マイルス・デイビス相手にですよ(笑)。この頃のジャズミュージシャンは不機嫌そうな顔をして演奏するので、皆怒っているのかどうか分かりませんが、トニーは臆することなく演奏してます
しかし、それが不思議と調和してるのです。静かなメロディ楽器とトニーの荒々しくも繊細な演奏がマッチして何とも言えない素晴らしい演奏になっています。これは天才としか言いようがありません。

また、この高速で叩くシンバルレガートも信じられません。このテンポでシンバルレガートをやろうと思ったら、あんなに大きなモーションでは叩けません。もっと小さなモーションで叩かなければ、とてもじゃないですが腕が壊れてしまいます。
しかし、トニー・ウィリアムスはそれを軽々とやっているように見えます。こんな事が出来るのは後にも先にも、この時代のトニー・ウィリアムスだけではないでしょうか

マイルス・デイビスがトニー・ウィリアムスを選んだ理由は若くて有望だったからではないでしょう。誰よりも素晴らしいドラマーを選んだら、たまたま17歳だったということでしょうね。
後期のトニーはちょっと音が硬くなって、この時の音とは変わってしまったのですが、この時代のトニーを見る限り「天才」という言葉意外思いつきません

トニー・ウィリアムスの動画


22歳の時のマイルス・クインテットでの演奏。開いた口が塞がりません。


1967年、超高速ライドの映像。あれだけ大きなモーションで5連符・・・。


1967年、ドラムソロ。非凡なテクニックとセンスです。


1985年、40歳ごろのドラムクリニック。テクニックは相変わらずですが、随分パワフルになりました。


1986年、VSOPでの演奏。ソロは9:30〜。左足をペダルから離すのはトニーの特徴。椅子の高さも高いですね。


1992年のドラムソロ。ロックからの影響が強いのか、若い時とは随分スタイルが違います。


>>次のドラマー→『ピーター・アースキン 〜お手本のようなドラムを叩くドラマー界の巨匠〜』

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