ハイハット

ドラムの考え方

あなたのハイハットの音、大きすぎませんか?音量バランスの話

皆さんはドラムの音量のバランスを気にして演奏しているでしょうか?
全体の音量ではなくて「音量バランス」です。
つまり、「ハイハットはこれくらい、スネアはこれくらいの音量。」というドラムの各部の音量バランスのことです。
今日は初心者が陥りがちな、よくある間違いについて解説していきます。

ドラムの音量バランスの取り方

ドラムが他の楽器と比べて特殊な面はなんでしょうか。
ピアノやギター、ベース等と比べてどういった点が違うでしょうか。

それは、「多様な音色の楽器を同時に演奏する」というところです。
ピアノやギターであれば、音の高低はあるものの、音色としてはある程度統一された楽器です。

しかし、ドラムは「シンバル系の金物」「スナッピーがついたスネア」「太鼓であるタムやバスドラム」など、音色も音の高さも様々なものを同時に演奏する必要があるのです。

これらの様々な楽器を同時に演奏しなければいけませんので、「それぞれの音量バランスをどうするか」というのが非常に大切になるのです。

ボトムの音を意識する

それではまず、3点セットを例に音量バランスを考えてみましょう。
3点セットは「ハイハット」「スネア」「バスドラム」のことです。

この3つの音量バランスに気を配っているでしょうか。
実は「ほとんどの初心者の人のハイハットの音は大きすぎる」傾向にあります。

利き手である右手で叩いているというのもありますし、金物は音がよく響きますので、大きな音になってしまいます。次にスネアの音が大きく、最後にバスドラムということが多いようです。

しかし、実は理想の音量バランスはです。

バスドラム

スネア

ハイハット

というのがスタンダードな理想の音量バランスです。

ボトム(底)の音。つまり低い音がしっかりと土台となることが重要です。
低い音というのは音圧があります。
音圧がある音というのは聞いていて安心感があります。

逆にシンバルの音は音圧が小さくなります。
音圧が小さい音をあまり鳴らすと耳が痛くなります。
なんとなくイメージできると思います。

安心感のあるバスドラムをしっかり鳴らして、そこにスネア、ハイハットを乗せていくという感覚です。
スネアはずっと叩くわけではないのである程度の音量で大丈夫ですが、ハイハットは細かく鳴らし続けるので小さめの音で演奏するのです。

初心者の人の演奏を聴くとハイハットがシャンシャン鳴っていることが多いです。
これだとダイナミクスも出ません。

ダイナミクスとは音量差をつけること。
つまり抑揚を作ることです。
演奏の中で音量が大きい部分と小さい部分が規則的にあることで、グルーブは感じられます。
しかし常にハイハットがシャンシャン鳴っていると、抑揚のない演奏に鳴ってしまいます。

また、バスドラムの音を大きくすると言っても、闇雲に大きくして良いわけではありません。
ベースの音が大きすぎるバンドを想像してみてください。
音が「ボワ〜」と飽和状態になってしまいます。

一流のベーシストになると、「はっきりと前に出て主張する訳ではないが、いないと確実に困る縁の下の力持ち」のような演奏をします。
例えて言うなら「空気」のようなものでしょうか。
普段意識することはないですが、無いと確実に困ります。

また、低音の中でも細かい高低や音質によって、特色が変わってきます。
かなり低い音の場合は、全体を心地よく包んで下から支えるイメージです。
若干低めの音ぐらいになるとアタック音が聞こえてきますので、芯のある音になってきます。

バスドラムはサイズやチューニングによっても、求められる音量が変わってきますので、「低音が下から心地よく支えている感覚」を頼りに音を出すようにしてみてください。

「バスドラムが下から支え」「スネアが真ん中を貫き」「ハイハットが上の方で踊っている」ようなイメージで叩くと、音量のバランスが取れてきます。

リズム

小さな音で叩くのは難しい

ハイハットが大きくならないようにするのは大事なことですが、実は「小さな音で演奏する」というのはとても難しいことです。
しかもハイハット(右手)だけ小さくすると言っても、なかなか簡単にはいきません。
全体の音量が小さくなりがちです。

さらに、バスドラム(右足)の音量は上げないといけません。
手足をバラバラにコントロールしなければいけないので、初心者にはすぐに出来ることではありません。
当然、解決策は「練習」あるのみです。
練習すれば、個々の音量コントロールは段々と出来るようになります。

しかし、練習しても中々向上させるのが難しい課題があります。
それは「小さな音にした時の音色です。

小さな音というのは、よほど上手く叩かないとただのしょぼい音になってしまいます。
音を小さくするということは、しょぼい音を出すということではありません
「小さくて綺麗な音」を出す事です。

試しにシングルストロークでスネアを小さな音で叩いてみてください。
安定したリズムで粒の揃った音が出せるでしょうか?
大きな音で叩いていた時には気づかなかった音のムラが現れるはずです。
「小さな音ではごまかしが効かない」のです。

小さな音の練習をすることは、スティックコントロール力がかなり高まりますのでとても大事な練習です。
小さくて綺麗な音を出す時の注意点は、小手先のテクニックでしないという事です。

小さな音を出そうとすると、当然体のモーションは小さくなります。
手の指だけで演奏しようとするかもしれません。

ですがそんな時ほど腕全体や上半身全体で叩く事を意識してください。
大きな筋肉で土台をしっかり支えることで、指先なども自由に動かせるようになります。
変に指先だけで演奏しようとすると、力が入ってしまいますので注意が必要です。

小さな音量を制することが出来れば、音量コントロール力はかなり上がります。
ドラムが上手くなるコツは「大きな音を出せるようになる」ことではなく、「小さな綺麗な音を出せるようになる」ことです。

まとめ

音量バランスは低い音を大きく、高い音を小さくすることが基本です。
「バスドラム」→「スネア」→「ハイハット」
の順番になるように意識しましょう。

また、小さな音を出す事はとても難しいことです。
しっかりと練習して、「小さな綺麗な音」をマスターしましょう。


>>次のドラム講座➡︎『ドラムが上手くなるための「ごまかし」の効かない2つの練習方法』

>>知らなかったじゃ済まされない!?「目から鱗のドラム講座一覧」はこちら➡︎『ドラム講座一覧』

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

スポンサーリンク

-ドラムの考え方